世紀の難工事の末に誕生した経緯が映画「黒部の太陽」で語られる黒部ダム

黒部ダム

黒部ダムは富山県立山町の芦峅寺(あしくらじ)にある総貯水量2億トンの水力発電専用のダムで、1956年(昭和31年)に着工し、7年の歳月をかけて1963年(昭和38年)に完成しました。北アルプスに源を発する黒部川のダム工事は困難をきわめ、工事中に171人もの犠牲を出しています。世紀の難工事といわれた黒部ダム建設を題材とした映画「黒部の太陽」は、石原裕次郎や三船敏郎らの出演で大きな話題となりました。

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黒部ダムのアクセス方法

黒部ダムは北アルプスを中心とした中部山岳国立公園に位置するため、通常の手段でアクセスすることができません。

長野方面からアクセスする場合には、いったん大町温泉郷を通り扇沢駅までバスやマイカーなどで移動した上で、従来のトロリーバスから転換した電気バスに乗って約16分、関電トンネルのなかを通って黒部ダムに到着します。

富山方面からアクセスする場合は、富山地方鉄道の立山駅まで列車かマイカーで移動し、ここから立山ケーブルカーで美女平へ、美女平からは立山高原バスで室堂まで、室堂からは立山トンネルトロリーバスで大観峰、大観峰から立山ロープウェイで黒部平、黒部平から黒部ケーブルカーで黒部湖、ここから徒歩で黒部ダム周辺まで行けます。いずれにしても立山駅以降はマイカー規制で乗り入れができませんので、立山黒部アルペンルートをこれらバスなどの手段を使って移動することになります。

黒部ダムと駐車場

黒部ダムを訪れるにあたり、マイカーやレンタカーを利用する場合、富山側は立山駅まで、長野県側は扇沢駅までが乗り入れ可能ですが、それ以降はマイカー規制で公共交通機関への乗り換えが発生します。

この場合、富山地方鉄道の立山駅周辺に900台ほど収容可能な無料駐車場が、扇沢駅周辺には無料と有料合わせて700台ほど収容可能な駐車場がありますので、これらを利用します。

そのほか、マイカーで立山駅から扇沢駅まで、または反対に扇沢駅から立山駅まで通り抜けしたい場合には、有料の車の回送サービスもあります。