我が国最大級の環濠集落跡で邪馬台国を彷彿とさせる雄大なスケールの吉野ヶ里遺跡

吉野ヶ里遺跡

吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡にある我が国最大級の弥生時代の環濠集落の遺跡で、魏志倭人伝に登場する邪馬台国を彷彿とさせるものです。現在は国の特別史跡に指定され、一帯が史跡公園として整備されているほか、歴史的に貴重な銅剣やガラス玉などの出土品も提示されています。

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吉野ヶ里遺跡のアクセス方法

所在地 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
電話番号 0952-55-9333 

吉野ヶ里遺跡は、もともと工業団地造成の途中でたまたま見つかった遺跡のため、実は高速道路などの交通インフラを使ったアクセスにも適した場所にあります。

マイカーの場合であれば、長崎自動車道の東脊振インターチェンジから国道365号をまっすぐ南に下って5分ほど行った場所にあります。現地には普通車310円の有料駐車場が整備されているので安心です。

公共交通機関の場合には、JR長崎本線の佐賀駅高架下にある佐賀駅バスセンターから福岡空港国際線行きのバスに乗り、吉野ヶ里歴史公園前バス停で降車します。所要時間は25分ほどになります。

また、徒歩であれば、JR長崎本線の吉野ヶ里公園駅から西へ12分ほどです。

吉野ヶ里遺跡の入場料や営業時間

吉野ヶ里遺跡は現在は吉野ヶ里歴史公園として整備されているため、入場にあたっても所定の料金がかかります。大人(15歳以上)であれば460円、子どもは280円ですが、利用頻度が高い場合は年間パスポートとして4,600円を支払えば1年間は利用し放題となり、駐車場料金も無料になります。

吉野ヶ里歴史公園の営業時間は、通常は9時から17時、夏場のシーズンの6月1日から8月31日までは9時から18時です。休園日は12月31日、1月の第3月曜日とその翌日となっています。

吉野ヶ里遺跡の見どころや園内マップ

広大な吉野ヶ里遺跡は見どころも多いのが特徴ですが、入り口から少し歩くと到着する南内郭の物見櫓は、高さが12メートルあり、上部まで登って吉野ヶ里遺跡全体を見渡せます。

甕棺墓列は全長300メートルあり、約500基もの甕棺が並ぶ圧倒的なスケールのものです。

続く北墳丘墓は、今から2千年前の歴代の王のものという墳丘墓で、覆屋がついているので発掘されたままの状態を見ることができます。

展示室は吉野ヶ里遺跡からの主要な出土品が見学できます。銅剣や青銅器の鋳型、甕棺や土器などの貴重な出土品の実物またはレプリカが展示されています。

園内の散策路には愛称がついているため、道に迷う心配が少なく、車椅子などの人のために舗装もされています。車椅子のための吉野ヶ里遺跡の園内マップがリンク先に掲載されています。

吉野ヶ里遺跡の体験教室

吉野ヶ里歴史公園ではさまざまな体験教室のメニューがあります。くわしくは公式ホームページに書かれていますが、たとえば、「銅鐸を鳴らしてみる」「土器などに触れてみる」などがあります。ほかにも「火おこし」「土笛づくり」「勾玉づくり」などのものづくり体験があります。

メニューによって予約方法が違い、「勾玉づくり」「火おこし体験」または「土笛づくり」は土日祝日限定で当日受付となっています。逆に「布づくり」「楽器製作と演奏」「舞いの稽古」は体験日の2週間前までに電話・FAXでの申し込みが必要です。