紅葉の名所にして討幕の密勅などの歴史的資料も見どころの防府の毛利氏庭園

毛利氏庭園

山口県防府市にある毛利氏庭園は、旧長州藩主であった毛利家の毛利元昭が地元に建てた邸宅と庭園で、風光明媚な多々良山の南麓にあり、国指定名勝となっています。秋の紅葉の名所としても有名です。邸宅の一部は毛利博物館となっており、国宝や重要文化財クラスの毛利家伝来の古文書や甲冑・刀剣・美術品などが収蔵されています。なかには勘合貿易で使われた日本国王之印、薩長両藩に下された討幕の密勅などもあります。

毛利氏庭園のアクセス方法

住所 山口県防府市多々良1丁目15-1
電話番号 0835-22-4611

毛利氏庭園は防府市街の後背地にあたる多々良山に位置していますが、周辺には周防国分寺や防府天満宮、周防国衙跡などの見どころも多い場所です。大通りからはやや外れているため、位置がわかりにくい場合がありますが、案内板などを参考にして進むのがよいでしょう。

マイカーでアクセスする場合には、山陽自動車道の防府東インターチェンジまたは防府西インターチェンジから15分ほどですが、途中の防府市街地に入る県道が渋滞するおそれがあります。駐車場は無料のものが敷地内にありますので、マイカーでも特に問題はありません。

公共交通機関の場合には、JR山陽本線防府駅からバスで6分程度、毛利本邸入口バス停で下車します。徒歩であれば防府駅から30分以上はかかります。

毛利氏庭園の入場料と営業時間

毛利氏庭園の入場料は、大人400円、中学生以下200円であり、20人以上は団体割引が適用されます。

営業時間は9時から17時まで、入場は16時30までとなっており、基本的に庭園は年中無休となっています。

毛利博物館のほうは庭園とは別料金であり、企画展と国宝なども見られる特別展とに分かれていますが、庭園と博物館の両方が見られるお得な共通券もあります。博物館は12月22日から12月31日までは休館になります。

毛利氏庭園の紅葉とひな祭りイベント

毎年11月中旬から下旬にかけて、毛利氏庭園の紅葉は見頃を迎えます。特に池泉回遊式庭園を彩る紅葉は美しく、この紅葉の時期に重なる10月下旬から12月上旬にかけて、雪舟の「山水長巻」などの国宝を展示する国宝展も毛利博物館で開催されます。

さらに毎年ひな祭りの季節、2月上旬から4月上旬には、毛利家に伝来した雛人形、御殿飾りを展示する企画展も開催されており、ともに人気となっています。

毛利氏庭園の歴史・由来

この毛利氏庭園の歴史や由来については、現地案内板に次の通り書かれています。

国指定名勝
毛利氏庭園
平成八年三月二十九日指定 防府市多々良一丁目
毛利邸は、明治二十五年(一八九二)、井上馨が旧萩藩藩主毛利氏の邸宅として多々良山南麓のこの地を選定、途中、日清・日露戦争で遅延したが、大正五年(一九一六)七月に完成した。
本邸は江戸期の書院造りの様式を取り入れた木造瓦葺の建物で、木曽の御料林の檜、屋久島の杉、台湾の欅等の良材を使用している。
庭園は、本邸から見渡せる周防国府跡、三田尻湾、瀬戸内海等の自然を背景・借景としており、自然の地形・植生に人工的な作庭を加え両者の調和をはかっている。本邸への導入部である路傍庭園、 邸内の各建造物に調和するように配置された平庭、瓢箪池を中心とした林泉からなり、池の周囲を回りながら景色を観賞する池泉回遊式庭園であるが、滝の石組みやせせらぎを設け、渓谷風の流れを重視した構成となっている。
庭園内に植えられた桜、ツツジ、楓、松等約二五〇種の樹木は、 四季折々に美しい姿を競いあい、訪れる人々の目を楽しませている。
東京の庭師、佐久間金太郎の作庭による。明治、大正時代の技術の粋を集めた、旧大名家邸の庭園として非常に優れたものである。
平成九年九月
山口県教育委員会 防府市教育委員会