強烈なパワースポット霊狐塚や今川義元寄進の山門など見どころ豊富な豊川稲荷

豊川稲荷

愛知県豊川市にある豊川稲荷は、「日本三大稲荷」のひとつであり、商売繁盛や家内安全のご利益で知られる寺院です。正月の初詣には数百万人が参拝に訪れる全国屈指のパワースポットでもあります。境内には戦国大名の今川義元が寄進した山門、吒枳尼(ダキニ)真天を祀る大本殿、千体もの狐の像が奉納され圧巻の霊狐塚などの見どころも多いのが特徴です。

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豊川稲荷のアクセス方法

住所 愛知県豊川市豊川町1番地
電話番号 0533-85-2030

豊川稲荷は愛知県豊川市の市街地にあり、JR飯田線の豊川駅、名鉄豊川稲荷駅からもかなり近い位置にあります。線路の西側一帯には、この豊川稲荷のほかにも、豊川市役所や陸上自衛隊豊川駐屯地、東三河運転免許センター、桜ヶ丘公園などの大規模な施設が集まっているため、場合によっては道路が渋滞するおそれがあります。

公共交通機関でアクセスする場合には、豊川駅や豊川稲荷駅から駅前通りを徒歩で西方向に進んで5分ほどで、豊川稲荷の境内を区画する塀が見えてきます。

マイカーでアクセスする場合には、東名高速道路の豊川インターチェンジから同様に5分ほどで着きます。駐車場は境内と道路を挟んで南側に、大きな豊川稲荷参拝者駐車場がありますので、こちらが利用できます。
ただし、この駐車場は有料で、1日あたり普通車500円、営業時間が8時から17時までとなっています。
駅前通りにある豊川商店街駅前駐車場であれば、24時間営業で、60分までは20分ごとに100円、以降30分ごとに100円となっていますので、短時間だけの参拝の場合にはより安く駐車できます。

豊川稲荷の御朱印

豊川稲荷の御朱印は、境内の山門を入った奥、ダキニを祀る大本殿の手前にあるご朱印所でいただくことができます。

御朱印にはいくつか種類があり、通常であれば墨書きの部分が「豊川吒枳尼真天」となっている御朱印ですが、ほかにも本尊である「千手観世音菩薩」の御朱印、東海三十六不動尊霊場の第17番札所ということで「大聖不動明王」の御朱印があります。

豊川稲荷の見どころ

豊川稲荷の境内はかなり広く、見どころも数多くあります。まずは総門を入ってそのまま参道を歩くと「山門」があります。天文5年(1536年)に戦国大名の今川義元公が寄進した建物で、豊川稲荷の現存最古の建物です。

その右手にある「丸型庇付ポスト」は、昔懐かしい円筒形のもので、製造年は1912年(明治45年/大正元年)、すでに100年以上も同じ場所に建っている、現役で使用されている郵便ポストとしては日本最古のものです。

境内中ほどにある「大本殿」は、吒枳尼真天を祀っており、昭和5年につくられた総欅造りの壮大な建物です。

さらに参道を進んだ「奥之院」は、江戸時代の文化11年(1814年)につくられたもので、昭和5年に大本殿が新築されたことに伴い、旧本殿の拝殿を移築したものです。

境内最奥部にある「霊狐塚」は、千体以上の狐像が奉納されている巨大な塚であり、境内きっての濃密なパワースポットです。

豊川稲荷大本殿の由緒

豊川稲荷の本尊は十一面観音ですが、鎮守として祀られた吒枳尼真天、我が国でいうところの稲荷神のほうが有名になり、境内中ほどにある大本殿が諸堂あるなかでもメインとなっています。
その大本殿の由緒は境内の案内板に次の通り記されています。

豊川いなり大本殿
寒厳義尹禅師がご感得、ご自作の端厳妙相をそなえられる豊川吒枳尼真天通称「豊川いなり」のご本体が祀られており、全国幾千万のご信者の信仰の中心でありご祈祷の根本道場である。
御真言は「オンシラバッタニリウンソワカ」と申しご参詣の 人々は、このご真言を唱えて拝礼しご加護を受けられたい。
当寺二十九、三十、三十一世の三代にわたる大本殿新築の大願は明治、大正、昭和の三世代に跨って信者の信心を凝集して昭和五年春竣工し落慶大開帳が行われた。
建物は総欅造、妻入二重屋根三方向拝の型をとり間口十間七分五厘(十九、三五メートル)高さ百二尺(三十、六メートル)奥行二十一間四分三厘(三十八、五九メートル) 丸柱直径八寸(二十四センチ)のもの、直径三尺(九十センチ)のもの計七十二本が使われ内部は内陣般若殿、施主殿に区画され内陣は本尊「豊川吒枳尼真天」が奉祀してありその厨子は、諏訪ノ和四郎の作で屋根の瓦に至るまで朱漆塗りで精巧に彫刻を配し稀に見る巧緻精麗な出来栄えは拝観 者の讃嘆するところである。
更に両脇祭壇には伏見宮家より贈られた毘沙門天、有栖川宮家から贈られた聖観世音菩薩、その他貴重な諸仏、諸菩薩の像及び諸仏具等が安置されている。
明治時代に至り有栖川宮家より「豊川閣」の大額が下賜され大本殿内に掲揚されている。 当寺を「豊川閣」と呼ぶのは、この因縁によるものである。