日南海岸沿いの洞窟に社殿がある日本三大下り宮のひとつ鵜戸神宮

鵜戸神宮

宮城県日南市にある鵜戸神宮は、「日本三大下り宮」として知られる、日向灘に面した洞窟の中に社殿がある珍しい神社です。以前は新婚旅行の定番にもなっていた観光地で、海沿いの亀石のくぼみに運玉を投げ入れて見事穴に入れることができれば願い事が叶うといわれます。

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鵜戸神宮のアクセス方法と駐車場

住所 宮崎県日南市大字宮浦3232
電話番号 0987-29-1001

鵜戸神宮は日南海岸沿いにあり、国道220号からもやや離れています。マイカーやレンタカーの場合は宮崎自動車道の宮崎インターチェンジからこの国道を南下して約45分かかります。
公共交通機関の場合はJR日南線の油津駅から宮崎交通バスに乗って約20分、「鵜戸神宮前」バス停で下車します。
駐車場はバスも駐車できる広い鵜戸観光駐車場があり、無料で利用できますが、ここは八丁坂という石段を登っていくことになるため、楽をしたい場合は実は境内の真ん前にも別の駐車場があります。
ただし、どちらの駐車場を利用するかによって自動車の進入ルートが異なりますので注意しなければなりません。

日本三大下り宮とは

神社といえば山の高い場所に位置していて、参拝するには低い場所から石段を登るのが普通です。
ところがなかには高い場所から参道を下って本殿に至る、めずらしい形式の神社があり、これを下り宮とよんでいます。
なかでも海沿いの洞窟内にある鵜戸神宮は有名ですが、ほかにも上野国一宮として信仰されてきた群馬県富岡市の貫前神社、国龍神の大蛇退治の伝説が残るパワースポットである熊本県阿蘇郡高森町の草部吉見神社をまとめて「日本三大下り宮」としています。

亀石に運玉を投げる

鵜戸神宮の社殿がある眼の前が海に張り出したテラス状になっていますが、ここから眼下に亀石とよばれる霊石を見下ろすことができます。
この亀石は背の部分に窪みがありますので、ここに上から運玉を投げ入れ、命中して穴に入れば願いが叶うといわれています。
運玉はテラスにある運玉授与所で100円の初穂料と引き換えにいただくことができます。
木でできた枡のなかに5つの素焼きの玉があり、これが運玉ですが、男性は左手で、女性は右手で投げるのが作法とされています。

もっともかねてから亀石に賽銭を投げることはあったものの、運玉投げ自体は昔からあった風習ではありません。
亀石のある場所は断崖絶壁ですが、戦後まもなくのころにここを降りて賽銭を集める子供がいて問題になったとのことで、戦後になってから賽銭の代わりに運玉が発明され、いまでは鵜戸神宮にはなくなはならない観光のシンボルのように定着したとのことです。