猿を神使とする全国の山王神社の総本社で国宝建築もある日吉大社

日吉大社

日吉大社は滋賀県大津市にあり、全国に約3,800社あるという日吉神社・日枝神社・山王神社の総本社となっています。天台宗の本山である延暦寺の建つ比叡山の地主神で、平安京の鬼門にあたることから、昔から朝廷や貴族をはじめ多くの人々に信仰されてきました。織田信長の比叡山焼き討ちで焼失するものの、猿のあだ名で知られる豊臣秀吉らにより再建されました。西本宮本殿・東本宮本殿はともに国宝で、他にも重要文化財の建物が数多く存在しています。

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日吉大社のアクセス方法と駐車場

日吉大社は琵琶湖岸の低地に広がる坂本の町並みから比叡山を登った先にありますが、観光スポットとして全国的にも有名なため、公共交通機関でアクセスすることができます。
たとえば比叡山鉄道(坂本ケーブル)のケーブル坂本駅からであれば、北へ歩いて5分程度、京阪石山坂本線の坂本比叡山口駅からであれば、西へ歩いて10分ほどです。

マイカーやレンタカーの場合、名神高速道路の京都東インターチェンジからそのまま西大津バイパス(国道161号)に乗り、滋賀里ランプで下りて看板のとおりに進んで境内に乗り入れます。京都東インターチェンジからは車でおよそ20分ほどです。
日吉大社の境内に入る際には入苑料が必要ですが、逆にここで支払えば無料で境内の駐車場に駐車できます

日吉大社の入苑料と営業時間

日吉大社の境内に入るには入苑料が必要です。自動車の場合は駐車場入口にあたる東受付で、徒歩の場合は赤鳥居を入った先の西受付で徴収しています。

入苑料の金額は、大人300円、小人150円となっており、30名以上の団体であれば割引料金が適用され、1人270円、もしも100名以上であれば1人220円となります。ただし、小人の団体割引はありません。修学旅行をはじめとする学校行事での拝観の場合は別に定めがあります。

営業時間は9時から16時30分です。10名以上で拝観する場合には、無料で境内の案内も受け付けています。

日吉大社と神猿(まさる)

日吉大社のお使いの動物は猿となっています。そのため、境内の西本宮の近くでは実際にサルを飼育しているほか、建物の彫刻などにもサルをモチーフにしたものが多くみられます。
たとえば西本宮の楼門の軒下には、四隅に軒を持ち上げているかのようなポーズをとる神猿がいます。
また、東本宮の正面参道の脇にはしゃがみこむ猿の形にそっくりな「猿の霊石」があります。
西受付をさらに進んだ山王鳥居の前には「猿塚」があり、これは日吉古墳群を構成する古墳のひとつの石室が露出したものです。

日吉大社の御朱印

日吉大社の御朱印はいくつもの種類があります。
スタンダードなのは「山王総本宮 日吉大社」の墨書があるものです。西本宮の楼門を入って左側にある「授与所」で頒布しています。
「西本宮」「東本宮」「樹下宮」「三宮」などの境内にある宮の名前を墨書した御朱印もあり、同様に西本宮の授与所で頒布していますが、「東本宮」とあるものだけは、東本宮の授与所でもいただくことができます。
また、山王七社の御朱印として、「大比叡大明神」「八王子権現」などの権現名を墨書したものがあり、これらも同様です。

日吉大社のオリジナル御朱印帳は山王鳥居をあしらったものなどがあり、初穂料1200円で頒布されています。