相馬の氏神を祀り野馬追の出陣式の場所でもある相馬中村神社

相馬中村神社

福島県相馬市にある相馬中村神社は、天之御中主神を祀る神社で、相馬三妙見のひとつです。相馬家では先祖にあたる平将門から代々、妙見神を守護神として崇敬していたことから、相馬中村藩の初代藩主の相馬利胤が、1611年に中村城内に妙見社を建立したのが、現在の相馬中村神社のはじまりです。社殿は寛永20年(1643年)に2代藩主の相馬義胤が建立した大きなもので、国の重要文化財に指定されています。伝統行事の相馬野馬追の出陣式はここで行われます。

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相馬中村神社のアクセスと駐車場

住所 福島県相馬市中村字北町140
電話番号 0244-35-3363

相馬中村神社は相馬中村城跡にあります。なお、同じ城内に別の相馬神社もあります。
歩きであればJR常磐線の相馬駅から西へ20分ほどです。

車の場合は常磐自動車道相馬インターチェンジから約10分で到着できます。
周辺の公道から城内に入る道がありますので、そのまま進むと無料の駐車場があります

日本百名城のひとつである相馬中村城

日本百名城のひとつである相馬中村城について、現地案内板には次のような解説があります。

福島県指定史跡
中村城跡

昭和三十年二月四日指定
所在地 相馬市中村字北町
所有者相馬市ほか

中村城は一名馬陵城ともいわれる。
古くこの地は天神山といわれ、中世にはその一部に館が構えられたこともあった。
慶長十六年(一六一)七月、相馬利胤が木幡勘解由長清を責任者として築城に着手し、十一月に完成、十二月二日小高城よりここに移った。以後明治初年に廃されるまで、約三百年にわたる 相馬氏歴代藩主の居城として、藩政の中心となった。
城の正面の東南部には外大手門がある。ここより中門跡を経て 廊下橋を渡ると内大手門跡があり、本丸に達する。搦手門跡は、本丸の南西部に位置する。
築城された慶長十六年に、天守が本丸南西隅に建てられたが、寛文十年(一六七〇)落雷のため焼失した。その後は再建されていない。
本丸のまわりには 郭・濠・溜池・土塁・空濠などをめぐらし、二の丸を東・西・南・北に、三の丸を東・西・北に配している。更に岡田塁(岩崎塁)・西館・円蔵郭・お花畑・蓮池などをおき、この城をより堅固なものとしている。
本城は大規模とはいえないが、築城当時の姿をよく残しており 貴重である。

福島県教育委員会