霞ヶ浦を一望できる高台にある茨城百景のひとつ歩崎観音

歩崎観音

茨城県かすみがうら市の歩崎観音は、聖武天皇の時代に旅の僧侶がお堂を建てて十一面観音を安置したのがはじまりとされる寺院です。琵琶湖に次ぐ日本第二の湖である琵琶湖に面した高台にあり、茨城百景のひとつにもなっています。

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歩崎観音のアクセスと駐車場

住所 茨城県かすみがうら市坂921

歩崎観音は霞ヶ浦の北岸にあり、国道354号の霞ヶ浦大橋から2キロほど離れています。
マイカーやレンタカーの場合には、国道354号沿いに「歩崎」の案内標識が出ていますので、そのとおりに進みます。
なお、この歩崎観音の直下に歩崎公園やかすみがうら市水族館があり、こちらの無料駐車場に駐車して参道の階段を上がってもよいですが、高台上のかすみがうら市森林公園の駐車場に駐車して、裏手から歩崎公園に徒歩で向かったほうが、労力としては少なくて済みます。

公共交通機関で行く場合は、JR常磐線の土浦駅から霞ヶ浦広域バスで田伏十字路バス停で下車して2キロほど歩く必要があります。

歩崎観音の解説

現地の案内板には次のとおり解説があります。

県指定文化財 名勝歩崎

所在地 かすみがうら市坂九二一ほか
指定 昭和八年十月六日

歩崎は、霞ヶ浦の土浦入り、三又神、高浜入リを一望できる位置にある。
展望台からは、左に行方台地や天王崎を、正面はるかに鹿島の森や鹿島臨海工業地帯を、右に浮島や稲敷台地を望み、その景観は県指定第一号の名勝地にふさわしい。
この地は、昭和二十五年茨城百景に選定され、昭和三十四年水鄉筑波国定公園の一部に指定された。

歩崎山長禅寺(真言宗)は、歩崎観音といわれ、文明七年(一四七五)の開山と伝えられ、本尊は十一面観音像で、安産および水上の安全に古くより信仰が厚い。
この地には、土浦藩主土屋相模守寄進の常夜灯、帆曳網漁法の発明者折本良平の頌徳碑、当地域を舞台に撮影された東映映画「米」の記念碑、神戶節(市内南根本) の歌碑、忠魂碑などが建っている。

かすみがうら市教育委員会