常磐自動車道の料金・サービスエリア・路線図・今後の開業予定

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常磐自動車道は埼玉県から宮城県までを結ぶ路線ですが、福島県内の浜通りの区間は東日本大震災にともなう原発事故でしばらく通行止めとなっていました。その後の震災復興にあわせて平成26年に通行止め解除、平成27年には待望の全線開通となっています。常磐道では今後も途中のスマートインターチェンジなどの増設が見込まれます。

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常磐自動車道の概要

常磐自動車道とは、東京外環自動車道に接続する三郷ジャンクションから亘理インターチェンジまでを結ぶ、供用済み区間の延長が300.4キロメートルの高速道路です。高速道路ナンバリングによる路線番号は、E6となっています。
この路線は途中で首都圏中央連絡自動車道、北関東自動車道、磐越自動車道、仙台東部道路にも接続しています。

常磐自動車道の料金

国内の高速道路の基本的な料金体系は、基本的に対距離料金制で
距離(km)× キロ単価(大都市近郊区間29.52円/km・普通区間24.6円/km) + ターミナルチャージ(150円)+ 消費税
となっていますが、常磐道についても同様です。

一時期は東日本大震災の被災者支援や福島第一原発事故の避難者の支援を目的として、これらの関係車両の通行料金を無料とする措置が水戸・広野インター間と山元・亘理インター間で行われていましたが、現在は解消されています。

令和元年(2019年)10月1日の消費税増税を受けて高速道路料金が改定されていますので、以下は改定後の料金です。

このため、常磐道の具体的な通行料金としては、
三郷インターから亘理インターまで ETC・非ETCとも 6940円
三郷インターから水戸インターまで ETC・非ETCとも 2550円
三郷インターからいわき中央インターまで ETC・非ETCとも 4550円
となっています。

ただし、ETC車は走行した日時などの条件しだいでは平日朝夕割引・深夜割引・休日割引などの各種の割引が受けられる場合があります。

常磐自動車道の路線図・サービスエリア・パーキングエリア

常磐自動車道の路線図やサービスエリア・パーキングエリア情報は、東日本高速道路株式会社の公式ホームページなどにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からアクセスして調べることができます。

常磐自動車道のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の一覧は次のとおりです。

守谷SA、谷田部東PA、千代田PA、美野里PA、友部SA、田野PA、東海PA、日立中央PA、中郷SA、関本PA、湯ノ岳PA、四倉PA、ならはPA、南相馬鹿島SA、鳥の海PA

なかでも「守谷サービスエリア(Pasar守谷)」は常磐道沿線でも大型のサービスエリアで、大型・小型あわせて300台分以上の駐車場、ガソリンスタンド、レストラン、多目的トイレ、キッズコーナー、ドッグランなどが設置されています。

これらのサービスエリアなどのインフォメーションコーナーや道路情報ターミナル端末からは、リアルタイムで渋滞・交通事故・通行止め・ランプ閉鎖・冬用タイヤまたはチェーン装着規制・工事中などの箇所や内容などがわかります。

常磐道での放射線量の測定

常磐道のルートは福島原発事故が発生した付近を通過することから、現在でもモニタリングポストを沿道に設置して空間放射線量の測定などを常時行っています。

現在では旧避難指示区域になっていた広野インターから南相馬インターまでの49.1キロの区間を時速70キロで1回だけ走行する際にドライバーが受ける被ばく線量は、普通の自動車の場合でおよそ0.3マイクロシーベルト程度となっています。

また、現在の空間線量率の実測値を見ると、浪江インター・常磐富岡インター間で未だ3マイクロシーベルト毎時程度が確認されるものの、他の区間のほとんどは0コンマ以下となっています。

常磐道の本線料金所

東日本高速道路株式会社の管内にある一部のインターチェンジでは、一般道などと乗り降りするインターチェンジやジャンクションの付近に「本線料金所」を設置し、料金を徴収したり、ETC時間帯割引の時間判定を行ったりしています。本線料金所を設置している箇所はいくつかありますが、常磐自動車道の三郷インター付近にある三郷料金所もそのひとつです。

この本線料金所が設置されているインターでは、本線料金所の通過時刻を入口料金所もしくは出口料金所の通過時刻としてETC時間帯割引を適用しています。たとえば、高速道路の深夜割引は0時と4時が分界時刻となりますが、常磐道上り線の三郷インターを0時過ぎに出たものの、その手前の三郷本線料金所を0時前に通過していたために、割引が適用されないなどのケースがあり得ます。

常磐自動車道の直近の開通情報と今後の整備予定

常磐道では2019年3月に福島県内の「ならはスマートインターチェンジ」と「大熊インターチェンジ」がそれぞれ供用開始されました。
年度が変わって2019年度は、2019年12月22日に東北中央自動車道(相馬福島道路、無料区間)の相馬インターチェンジから相馬山上インターチェンジ間延長6キロが供用開始されたことから、「相馬インターチェンジ」で同道と接続することになったほか、「常磐双葉インターチェンジ」が2020年3月7日に供用開始されています。

なお、山梨県の中央自動車道に「双葉スマートインターチェンジ」があるため、混同を避けるため、当初の「(仮称)双葉インターチェンジ」が「2019年8月に「常磐双葉インターチェンジ」に改められました。

また、「つくばみらいスマートインターチェンジ」は2023年度末、「いわき小名浜インターチェンジ」は2024年度中の供用開始が見込まれています。