東京外環自動車道の料金・パーキングエリア・路線図・開通予定

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外環道は東京都心から約15kmのエリアを環状に連絡する高速道路で、当初の開通以来、首都圏の渋滞緩和に威力を発揮しています。まだ事業中の区間もあるところから、今後の完成が待たれる路線です。ここでは外環道(東京外環自動車道)の料金・パーキングエリア・路線図・今後の工事の見通しなどについてまとめています。

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外環道の概要

外環道(東京外環自動車道)とは、関越自動車道に接続する大泉インターチェンジから東関東自動車道に接続する高谷ジャンクションまでを結ぶ、供用済み区間の延長が49.2キロメートルの高速道路です。高速道路ナンバリングによる路線番号は、C3となっています。
この路線は途中で首都高速5号池袋線、首都高速大宮線、東北自動車道、首都高速川口線、常磐自動車道、首都高速6号三郷線、京葉道路、首都高速湾岸線にも接続しています。

外環道の料金体系

首都圏の各高速道路の料金体系はこれまで複雑でわかりにくかったことから、平成28年4月1日以降、圏央道およびその内側の高速道路の料金水準をは「高速自動車国道の大都市近郊区間」の水準、すなわち普通車であれば1キロあたり29.52円に統一されることとなりました。

ただし、これまでの料金体系から著しい違いが出ないようにするため、激変緩和措置として、ETC車の外環道の通行料金には下限料金(270円)および上限料金(1040円)が設定されています

また、非ETC車については均一料金性を継続し、それぞれの入口料金所で車種に応じた所定の料金を支払うことによって、各料金所から外環道全線が利用できるしくみです。この場合、どの入口から流入したかによって、料金は大幅に異なることがあります。

たとえば、出発地と目的地のインターチェンジ(ジャンクション)の組み合わせでいえば、次のようになります。
大泉ジャンクションから三郷南インターチェンジまで ETC760円 非ETC1040円
大泉ジャンクションから川口ジャンクションまで ETC520円 非ETC1040円
和光インターチェンジから大泉ジャンクションまで(内回り) ETC270円 非ETC520円
大泉ジャンクションから市川南インターチェンジまで ETC・非ETCとも1040円

なお、令和元年(2019年)10月の消費税率改定にともない、高速道路料金も改定されています。

外環道のパーキングエリアと路線図

東京外環自動車道の路線図やパーキングエリア情報は、東日本高速道路株式会社(JH東日本)の公式ホームページなどにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からアクセスして調べることができます。

東京外環自動車道にはサービスエリア(SA)はなく、パーキングエリア(PA)として「新倉パーキングエリア」のみが存在します。基本的にこの新倉パーキングエリアにはコンビニ(ローソン)・トイレ(身障者用含む)・駐車場・自販機コーナーなどがある程度の簡素なつくりとなっています。
新倉パーキングエリアは上下線(内回り・外回り)で共用のため、ここから反対方向にUターンすることも可能です。

東京都の大泉ジャンクションから千葉県の高谷ジャンクション方面に向かう場合、このパーキングエリアを逃すと途中にパーキングエリアやサービスエリアがないため、約50キロ近くにわたって休憩ができないことがあります。

なお、パーキングエリアの道路情報ターミナル端末などからは、ほぼリアルタイムで渋滞・交通事故・通行止め・ランプ閉鎖・冬用タイヤまたはチェーン装着規制・工事中などの箇所や内容などがわかります。

高速道路における地域情報の提供

最近では企業の社会的責任(CSR)、社会貢献といったことがらにも注目が集まっています。これは高速道路の運営会社としても例外ではなく、積極的に地域の自治体その他の団体が持ち込むイベントなどの情報を高速道路のパーキングエリアやサービスアリアで配信するなどの取り組みを行っています。たとえば、周辺地域の道路案内、観光施設の案内や、パンフレットやチラシの提供などが挙げられます。

外環道の今後の開通予定

外環道は平成30年(2018)6月2日、三郷南インターチェンジ・高谷ジャンクション間15.5キロが新規開通し、京葉ジャンクションで京葉道路と、高谷ジャンクションで東関東自動車道・首都高速湾岸線と接続できるようになりました。あわせて三郷ジャンクションに併設するかたちで高谷ジャンクション方面への出入口となる「三郷中央インターチェンジ」が供用開始されました。

残る関越道から東名高速までの約16キロの区間については、すでに事業化されており、本線トンネルのシールドマシンが発進して地下の掘削を進めているほか、(仮称)東名ジャンクション・(仮称)中央ジャンクションの工事などが行われているところですが、開通時期についてはまだ未定です。

その先の東名高速から湾岸道路までの約20キロメートルの区間については、予定路線の扱いにとどまっています。