圏央道の料金・サービスエリア・路線図など

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「圏央道」は「首都圏中央連絡自動車道」の略称ですが、東京都心を取り巻く3環状道路のいちばん外側の路線にあたり、都心の渋滞回避の切り札となる迂回ルートとして期待されています。ここでは圏央道の料金やサービスエリア、路線図などについて説明します。

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圏央道とは

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)とは、釜利谷ジャンクションから館山自動車道に接続する木更津ジャンクションまでを結ぶ、供用済み区間の延長が269キロメートルの一般有料道路です。高速道路ナンバリングによる路線番号は、C4となっています。この路線は途中で新湘南バイパス、東名高速道路、新東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道、東関東自動車道、千葉東金道路にも接続しています。
なお、現在のところ、釜利谷ジャンクション・藤沢インターチェンジ間、大栄ジャンクション・松尾横芝ジャンクション間はまだ供用されていません。

圏央道の基本的な料金体系

圏央道を自動車で走行する場合の料金ですが、原則としては他の高速道路の大都市近郊区間の料金水準と同じです。具体的には、「距離(km)× キロ単価(29.52円/km) + ターミナルチャージ(150円)+ 消費税」で計算した金額となっています。
ただし、これまでは有料道路として独自の料金体系であったことから、一部に例外的な取扱いをしている区間があるほか、割引の適用などにより、かならずしも原則どおりではないことがあります。

ETCのない普通車で圏央道を利用する場合の主要インター間の通行料金(一般料金)ですが、
海老名インターから境古河インター間は 3870円
つくば中央インターから神崎インター間は 1280円
木更津東インターから松尾横芝インター間は 2070円 です。

なお、令和元年10月の消費税増税に伴い、高速道路料金が変更されています。

圏央道の割引料金

圏央道には次のような割引制度がありますので、走行した区間が対象路線などの条件に該当していれば、通常料金からの大幅な割引が受けられます。

平日朝夕割引(茅ヶ崎JCT~久喜白岡JCTは対象外)

平日朝(6時~9時)、夕(17時~20時)にNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(東京近郊・大阪近郊は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、通行料金を30パーセントから50パーセント還元する「平日朝夕割引」の制度があります。
ただし、「ETCマイレージサービス」に事前登録が必要なほか、圏央道の茅ヶ崎ジャンクションから久喜白岡ジャンクションまでの区間は対象外です。

休日割引(茅ヶ崎JCT~久喜白岡JCTは対象外)

土曜日・日曜日・祝日・1月2日から3日までにNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(東京近郊・大阪近郊は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、普通車・軽自動車等(二輪車)に限り通行料金を30パーセント割引する制度があります。

深夜割引

毎日午前0時~午前4時にNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、通行料金を30パーセント割引する制度があります。

ETC2.0割引

圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)をETC2.0車で走行した場合には、高速道路の普通区間の料金水準(普通車の場合は24.6円/km)の料金に割引されます。

圏央道のサービスエリアと路線図

首都圏中央連絡自動車道の路線図やパーキングエリア情報は、各道路会社の公式ホームページなどにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からアクセスして調べることができます。
首都圏中央連絡自動車道のパーキングエリア(PA)としては、厚木PA、狭山PA、菖蒲PA、江戸崎PA、高滝湖PAがあります。
なお、これらのパーキングエリアの道路情報ターミナル端末などでは、リアルタイムで渋滞・交通事故・通行止め・ランプ閉鎖・工事中などの箇所や内容などがわかります。

自動車専用道路への歩行者の立入禁止

高速道路をはじめとする自動車専用道路には、時速100キロやそれ以上の速度で走行する自動車のための空間であって、歩行者がみだりに立ち入るのは危険が大きいのは常識的に見ても理解できるはずです。道路法や高速自動車国道法といった法律のなかでも、歩行者をはじめ自転車やリヤカーなどの軽車両、原動機付自転車、125cc以下の自動二輪車の通行は禁止されています。実際に高速道路内に高齢者などが誤って立ち入り、そのまま車に追突されてしまう事例も多く発生しています。なお、このような高速道路内への歩行者の立ち入りをマイカーなどでの通行中に目撃した場合には、深刻な交通事故を未然に防止するため、警察への110番通報、サービスエリアやパーキングエリアの非常電話での通報、料金所係員への通報などの手段をとることが適当です。

圏央道の今後の開通予定

圏央道はまだ未供用の区間ありますが、直近では2020年(令和2年)に茂原長柄スマートインターチェンジと厚木PAスマートインターチェンジが供用開始しました。
今後、2024年度に大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ間が開通し、東関東自動車道と千葉東金道路が結ばれる見込みです。
栄ジャンクションから藤沢インターチェンジ間、釜利谷ジャンクションから戸塚インターチェンジ間は未定です。