築城名人の藤堂高虎が縄張し壮大な大書院も復元された丹波の名城・篠山城

篠山城大書院

篠山城は兵庫県丹波篠山市にある国史跡の平城です。1609年、徳川家康の命により、大坂の豊臣氏はじめ西国大名への押さえとして、篠山盆地に天下普請により築かれたものです。城の縄張りは築城名人の藤堂高虎が担当しました。2000年には二の丸大書院(おおしょいん)も復元され、その内部には丹波篠山ゆかりの明智光秀や江戸時代の大名家の青山氏、篠山城の築城なとに関する史料や映像が提示されています。

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篠山城へのアクセス方法

篠山城は丹波篠山市の中心に位置していますが、鉄道の駅からは少々遠いので注意が必要です。

公共交通機関を使う場合には、JR福知山線の篠山口駅から神姫グリーンバスの篠山営業所行きに乗車し、「二階町」バス停で下車して徒歩5分ほどです。

マイカー・レンタカーでアクセスする場合は、舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターチェンジから東へ県道を経由して約10分ほどとなります。駐車場は三の丸西駐車場などが周辺にあり、有料ではありますが普通車1回200円程度の負担で済みます。

篠山城の営業時間や入場料

篠山城に登ること自体は無料で、天守台などから丹波篠山の町並みが見通せます。

復元された篠山城大書院を見学したい場合には、大人400円、高校・大学生200円、小・中学生100円の入館料がかかります。これは篠山城単独の場合ですが、4館共通入館券として丹波篠山市の歴史美術館・武家屋敷安間家資料館・青山歴史村・篠山城大書院のすべてに入館できるセット券もあり、有効期限が2日間で、大人600円、高校・大学生300円、小・中学生150円となっています。

篠山城大書院の営業時間は9時から17時まで、受付は16時30分までとなっており、毎週月曜日(祝祭日に重なる場合は開館して翌日休館)、年末年始の12月25日から翌年1月1日までは休館日です。

篠山城本丸について

篠山城の本丸については現地に次のような案内板が掲示されています。

篠山城本丸跡
ここは、篠山城の最後の砦となる本丸跡です。築城当初は現在の二の丸が本丸、現在の本丸は南東の隅に、天守台が造られたことから、特に殿守丸と呼ばれていました。
天守台の大きさは東西約十九メートル、南北約二〇メートル、約三八〇㎡の広さがあります。天守台石垣は本丸内側からの高さ、約四メートル、外側の南と東側犬走りからの高さ約十七メートルで、篠山城で最も高い石垣です。
天守閣は築城の時に建築が中止され、代わって天守台南東隅に二間四方(四メートル四方)の一重の隅櫓が建てられました。
本丸の周囲は天守台と南西隅・北西隅・北東隅の三ヶ所に二重の隅櫓を建て、間を多聞櫓でつないで内部を囲んでいました。二の丸には大書院をはじめとする御殿が建てられたのに対して、本丸には御殿等の建物は無かったようです。
本丸内の北側中央にある一の井戸は岩盤を掘り抜いたもので、深さ約十六メートル(内水深八メートル)で、掘るのに二年もかかったと伝えられています。
篠山市教育委員会