神武天皇生誕地と伝わる霧島六社権現のひとつで杉並木の参道が続く狭野神社

狭野神社

宮城県高原町にある狭野神社は、神武天皇生誕の地に創建されたのが始まりとされる古社で、かつては高千穂峰の山麓にある皇子原にあったとも伝えられています。その後の霧島山の噴火で何度か遷座して現在地に鎮座するところとなりました。直線参道としては日本で一番長いといわれる1.3キロにわたる狭野神社の参道は、朝鮮出兵から帰還した薩摩藩主の島津義弘が戦勝の御礼として奉納したもので、美しい杉並木が見どころです。狭野尊として神武天皇をご祭神にしたこの神社は、霧島神宮をはじめとする霧島連山の6つのパワースポット「霧島六社権現」のひとつでもあります。

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狭野神社のアクセス方法と駐車場

住所 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田120
電話番号 0984-42-1007

狭野神社は高千穂峰の山麓に位置するため、交通アクセスはややしずらい場所にあります。

公共交通機関を使うのであれば、JR吉都線(えびの高原線)の高原駅から宮崎交通バスで7分、狭野バス停で降りて参道を15分ほど歩くことになります。バス(祓川線)自体も1日に3本程度しか走っていませんので注意が必要です。

マイカーやレンタカーを使う場合は、宮崎自動車道の高原インターチェンジから国道233号を霧島神宮方面にまっすぐ進んで10分ほどで、途中に標識があります。逆に霧島神宮や霧島温泉から国道を通ってインターチェンジに向かう場合にも通り道の途中になります。

駐車場は境内に入って神門の下、3の鳥居あたりです。無料で駐車でき、この駐車場の入り口には神仏習合時代(神徳院が狭野神社の別当寺として置かれていた)のめずらしい石造の仁王像などもあります。

霧島六社権現とは

霧島六社権現とは、宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島山周辺に点在している次の6つの神社を総称したものです。
村上天皇の時代に性空によって整備されたもので、霧島山を中心とする修験道の拠点として栄えていました。

霧島岑神社 宮崎県小林市鎮座
夷守神社 宮崎県小林市鎮座(明治時代に霧島岑神社に合祀)
狭野神社
東霧島(つまきりしま)神社 宮崎県都城市鎮座
霧島東神社 宮崎県西諸県郡高原町鎮座
霧島神宮 鹿児島県霧島市鎮座

国重要無形民俗文化財の狭野神楽

狭野神楽とは、毎年12月の第1土曜日に奉納されている狭野神社ゆかりの国重要無形民俗文化財の神楽です。
この神楽は狭野神社第2鳥居前で行われるのが通例で、神社・地域の一大行事のため、神楽を見学する際は焼酎か初穂料をおさめるのが習わしとなっています。
竪杵と箕を用いた「箕剱(みつるぎ)」などの珍しい舞が、当日の夕方19時ごろから翌朝にかけて夜通し舞われます。
なお、雨天時は鳥居に隣接した北狭野神武ふるさと館で行われます。

狭野神社の御朱印

駐車場から狭野神社の表参道に出てまっすぐ進むと神門があり、その奥右手に社殿や社務所があります。
狭野神社の御朱印は社務所でいただくことができ、初穂料は300円となっています。