光の道の嵐CMで有名な宮地嶽神社古墳周辺に鎮座するご利益満載の奥之宮八社

宮地嶽神社

宮地嶽神社奥之宮八社とは、福岡県福津市にある神功皇后・勝村大神・勝頼大神を祀る宮地嶽神社の御本殿の裏手にある8つの神社です。国宝の金色の宝冠や馬具などが出土した日本最大級の石室古墳・丸塚古墳内の不動神社を中心に、昔から一社一社をお参りすれば願いが叶うとして知られています。

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宮地嶽神社奥之宮へのアクセス方法と駐車場

宮地嶽神社奥之宮にマイカーでアクセスする方法ですが、福岡方面からであれば、九州自動車道の古賀インターチェンジから国道3号を通って車で約15分ほどとなります。北九州方面からは九州自動車道若宮インターチェンジから同様です。

駐車場は宮地嶽神社の御本殿の前(石段の脇に進入路がある)のほか、宮地嶽神社御本殿下の周辺にも初詣混雑時に配慮した大駐車場がいくつかありますので、特にマイカーで参拝した困ることはありません。

電車やバスを利用する場合、JR鹿児島本線の福間駅から西鉄バスで約5分、宮地丘宮前バス停で下車した、徒歩5分ほどです。なお、正月の初詣の時期などの繁忙期には宮地嶽神社参拝用臨時バスが運行されるとのことで、この場合は神社前で下車できます。

宮地嶽神社奥之宮八社のご利益

宮地嶽神社奥之宮八社は一番社から八番社まであり、それぞれ御祭神とご利益が異なります。なお、もともと修験者が神仏習合だったこともあり、神社ですが仏教でいう仏様も祀られています。

一番社・七福神社 七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)を祀り開運招福福のご利益がある。
二番社・稲荷神社 宇迦之御魂神を祀り五穀豊穣や商売繁盛の願いが成就する。
三番社・不動神社 不動明王を祀り除災招福のご利益がある。
四番社・万地蔵尊 地蔵菩薩を祀り子供の願いは何でも聞いてくれる守り神という。
五番社・恋の宮  あわしま様(淡島神社)とぬれがみ様(濡髪大明神)の二柱を併せ祀り、婦人病の解消や恋愛成就に霊験あらたかなご利益があるという。
六番社・三宝荒神 三宝荒神を祀り火伏せや料理関係の神様。
七番社・水神社  龍神様を祀り水不足などの水関連の願い事をきく。
八番社・薬師神社 薬師如来を祀りあらゆる病難から救う神様という。

宮地嶽神社の見どころ

宮地嶽神社は古くからパワースポットとして知られていましたが、最近では「嵐」の5人のメンバーが出演したCMのロケ地に宮地嶽神社の石段が使われたことから話題となり、ますます人気が高まっています。

「光の道」は海に沈む夕日が宮地嶽神社の参道に重なる絶景であり、毎年2月と10月の限られた期間しかお目にかかることができません。神社の敷地内無料席と祈願特別席が設けられますが、無料席は当日整理券が配布され、夕方までにほとんど満席となってしまうほどの人気です。

もちろん「光の道」のほかにもさまざまな見どころがあり、日本一の大注連縄、直径2.2メートルの大太鼓、鈴堂に安置される450キロの大鈴はなかでも有名です。

宮地嶽神社奥之宮の由緒

宮地嶽神社奥之宮八社について、現地の案内板に次の通り記載されています。

宮地嶽横穴式石室古墳と不動神社
当社のこの古墳は学問上「横穴式石室古墳」と申し、寛保元年(一七四一) 宮地嶽の山崩れにより初めてその口をあけ、村人達や修験道者達はこの古墳の全容のあまりの見事さに畏敬驚愕し、延享四年(一七四七)この石室内に霊験あらたかなる不動尊をお祀りするようになりました。
この山麓一帯には凡そ五、六、七世紀頃栄えた大古墳群があり堂々たるその威容が遠望されますが、とりわけ地下の正倉院といわれるこの古墳は奈良県南飛鳥の石舞台に匹敵する程長大で、一つの石が高さ幅とも約五山奥行き数mに及ぶ巨石八つで左右を囲み、その全長約二十三mという九州で最大の石室であります。この巨石古墳からは三百数十点の宝物が出土し、うち十数点は重要国宝に指定されております。中でも金銅装透彫冠は精巧な冠残欠純金の歩揺がついた跡が残っている我国第一級の国宝であり、金銅装頭椎大刀は全長ニmにも及ぶ全国最大級の太刀で類まれなるこれ等の優れた品々は飛鳥時代美術工芸興隆の先駆として注目されており当時この一帯を治めた埋葬者の絶大な威 勢を示して余りあります。
この宮地嶽の地に大和の大貴族にも肩を並べる程の富と権威と象徴する全国最大級の大石室古墳が築かれ、又御陵関係の重宝にも劣らぬ天下の宝物が発見されました事から、大和朝廷勢力と深い係りをもった地方豪族の繁栄と伝承が偲ばれ、それが起源となって神霊あらたかなる神々の鎮座まします霊地として、多くの人々か御参りされる事も、まことに故あることと申すべきであります。
奥の宮不動神社の祭典
一月二十八日 初不動祭(孝養ロウソク神事)
二月二十八日 春季大祭(ぜんざい祭)
七月二十八日 夏季大祭
これ等の祭典日には御開門をし、参拝者は石室内にての参拝が許されます
毎月二十八日は不動尊命日祭