雪舟の大達磨像や名勝庭園が見事な飛騨の禅寺・禅昌寺

禅昌寺

禅昌寺は岐阜県下呂市にある臨済宗の名刹です。飛騨の豪族・三木氏の菩提寺で、戦国時代に桜洞城主・三木直頼(姉小路頼綱の父)により、明叔慶浚大和尚を開山として創建されました。境内には金森宗和が作庭した名勝指定「萬歳洞」や、迫力ある雪舟筆の大達磨像などの多くの寺宝のほか、樹齢1200年の国指定天然記念物の大杉があります。

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禅昌寺へのアクセスと駐車場

禅昌寺は名湯として知られる下呂温泉の近くの国道41号沿いにあります。東海環状自動車道の美濃加茂インターからは国道を北に進んでおよそ1時間20分程度、鉄道であれば高山本線禅昌寺駅から徒歩10分ほどです。国道沿いに「禅昌寺」の看板が出ており、ここから入って踏切を高山本線の渡ると禅昌寺の山門前に出ます。山門の前には舗装された駐車場がありますので、マイカーでもアクセスできます。

禅昌寺の基本情報

住所 岐阜県下呂市萩原町中呂1089
営業時間 8:30〜16:00
拝観料金 300円 ただし、中学生以下拝観料無料 団体30名以上は270円
問合先 禅昌寺 TEL 0576-52-1353

禅昌寺の御朱印

禅昌寺圓通閣の御朱印は山門を入った先にある拝観受付のところでいただくことができます。志納料は300円です。拝観受付からすぐに玄関を入って内部の拝観もでき、最初に有名な雪舟の「八方にらみの達磨」の大きな掛け軸がありますので、ぜひ拝観をするのがよいでしょう。庭園も見事で秋の紅葉や冬の雪景色は特におすすめです。

禅昌寺の遺構

禅昌寺の一帯には「禅昌寺遺蹟」とよばれる古代の遺構が残されています。案内板には次のとおり書かれています。

禅昌寺遺跡の遺構 一九七一年四月五日 発見
この付近一帯からは、縄文後期(1,000年前)の土器片や石器類が数多く出土しており、私たちの先祖がそのころから生活を営んでいたと思われます。この遺構は山門前にある自動車教習所の敷地造成中に発見されたものの一部を複元したもので大きな石を小さな石で囲むこれらの石組は環状列石(ストーンサークル)といわれ全国的に代表的な遺構であり、その時代の墓墳また祭礼信仰のために用いられたと考えられており、私たちの祖先の生活様式を知るうえに貴重資料といえます。
萩原町教育委員会