山岳信仰で栄えた日本屈指のパワースポット・戸隠神社

戸隠神社

戸隠神社は、日本神話の「天の岩戸」が飛んできたという伝説をもつ戸隠山の麓に位置する、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社からなる神社の総称です。創建から2千年余りという古い歴史をもち、日本屈指のパワースポットとしても知られます。

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戸隠神社のアクセス・駐車場

戸隠神社は市街地から遠いが駐車場はある

戸隠神社は山岳信仰(山伏)の拠点としての歴史をもつ場所のため、市街地からかなり離れた山の中にあります。上信越自動車道の長野インターからであれば、バードラインを経由して車でおよそ1時間ほどかかり、途中は舗装されてはいるもの、カーブや坂道が連続する区間があることに注意してください。
ただし、基本的に観光客などがマイカーで訪れることが前提となっているため、現地に駐車場は整備されています。
市街地にもっとも近いのは宝光社ですが、道路(県道36号線)を道なりに進めば駐車場の看板があるはずです。
火之御子社は普段は神職がいない小さな神社ですが、参道入口に3台程度駐車可能なスペースが確保されています。
中社は境内の周囲に宿泊可能な宿坊があり、境内にも宝物館や社務所があるなど、5社のなかではもっとも開けた場所にある戸隠神社の中心です。こちらも境内西側に観光バスも駐車可能な大きな駐車場や身障者トイレなどが用意されています。

奥社・九頭龍社は山道を歩くので注意

奥社と九頭龍社については、中社よりもさらに山を登った先にあり、参拝するのは容易ではありません。県道36号線沿いに「奥社入口駐車場」や公衆トイレがあり、8時から16時までの営業で普通車は1回600円の駐車料金を徴収されます。自動車で移動可能なのはここまでで、戸隠神社の奥社と、奥社のすぐ下にある九頭龍社への残りの道のり約2キロは徒歩で移動しなければなりません。参道は杉並木の舗装されていない坂道で、急ぎ足でも片道30分は
見ておいたほうがよいでしょう。もちろん高齢者や子供連れの場合にはそれ以上の所要時間を覚悟しなければなりません。

戸隠神社中社の住所と連絡先

住所 長野県長野市戸隠3690
電話 026-254-2001(社務所)

戸隠神社の御朱印は

戸隠神社には5社それぞれ異なる御朱印があります。基本的に参拝していない人には御朱印は授与しないというスタンスですので、次のとおり奥社・中社・宝光社境内に「授与所」を設けて対応しています。受付時間は9時から17時(春・夏・秋)が原則ですが、冬季は受付時間などが異なります。

奥社授与所:奥社と九頭龍社の御朱印
中社授与所:中社と火之御子社の御朱印
宝光社授与所:宝光社と火之御子社の御朱印

戸隠神社の歴史や由来

社頭の案内板に次のとおり記載があります。

長野県史跡
戸隠神社信仰遺跡
昭和五十四年三月二十日指定
戸隠神社は、奥社・中社・宝光社の三社からなる。平安時代から修験道が行われ、日本有数の霊地として知られていた。
その歴史は古く、縁起によれば、嘉祥一年 (八四九)頃、学問行者により戸隠寺(奥院)が開かれたといわれる。その後二○○余年を経て康平年間(一〇五八頃)に宝光院が、さらに寛治年間(一〇九八頃)に中院がそれぞれ開かれたと伝えられている。明治のはじめの神仏分離令を機に、奥院・中院・宝光院の名称をそれぞれ奥社・中社・宝光社と改めた。
また戦国時代には、戸隠は武田・上杉の争乱に巻き込まれた。危難をさけるため、衆徒らは三〇キロほど離れた筏が峯(現小川村)に移り、その後二〇年ほどして戸隠に帰山した。この後筏が峯の三院跡(奥院跡・中院跡・宝光院跡)にも戸隠修験の旧態がよく保存されている。
これら山岳信仰の歴史を今に伝える奥社・中社・宝光社及び筏が峯三院跡が、戸隠神社信仰遺跡として県史跡に指定されている。
長野県教育委員会
長野市教育委員会