国史跡大内氏館に建つ紅葉の名所・龍福寺

龍福寺

龍福寺(りゅうふくじ)は、山口県山口市の曹洞宗寺院で、御本尊は釈迦如来です。家臣の陶晴賢の謀反による「大寧寺の変」で自刃した戦国大名・大内義隆の菩提寺として毛利隆元が再興したものです。国指定史跡大内氏館に建ち室町時代の本堂は国重要文化財です。直線的な参道は紅葉の名所としても知られています。

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龍福寺の基本情報

所在地 山口市大殿大路119番地
(龍福寺資料館)
開館時間 9:00~17:00
入館料 高校生以上200円、小・中学生150円
休館日 年中無休
問合せ 龍福寺 TEL 083-922-1009

龍福寺へのアクセスと駐車場

龍福寺は国道9号からも近いものの、国道よりも奥まった場所にありますので、マイカーの場合は標識などに注意してアクセスする必要があります。中国自動車道小郡インターからであれば、国道9号を経由して車で20分ほどです。無料駐車場は境内前に40台分ほど用意されています。また、バスの場合は県庁前バス停で降りて徒歩10分ほどです。

龍福寺の御朱印

龍福寺の境内は中央に本堂があり、その左側が資料館、右側が庫裡となっており、ここで基本は書き置きのようですが御朱印をいただくことができます。

龍福寺の歴史

境内の案内に次のとおりあります。

龍福寺本堂
昭和二九年九月一七日制定
龍福寺は、もとは白石(山口市白石)の地にありましたが、天文二十年(一五五一)に兵火にかかり、そのままになっていたものを、弘治三年(一五五七)毛利隆元が大内義隆の菩提を弔うためにこの地に再興しました。
明治十四年(一八八一)、龍福寺は火災に遭い、ほとんどの建物が焼失しました。
そのため、吉敷郡大内村(現在の山口市大内御堀)の、大内氏の氏寺であった天台宗の興隆寺から釈迦堂を移築し、曹洞宗の龍福寺本堂へ改造しました。
この本堂は、文明十一年(一四七九)に建立されたと言われており、内部の、大虹梁、板蟇股、組物などは室町時代の建築の特徴をよく表しています。
移築後、約百年の月日が経ち、大規模な修繕が必要となったことから、平成十七年から平成二三年にかけて保存修理工事が行われ、建立当初の室町時代の姿へ戻されました。
本堂は、桁行五間、梁間五間の入母屋造で、屋根は桧皮葺、正面には蔀戸があります。なかでも内・外陣を隔てる板扉と格子戸の組み合わせによるしつらえは、大変珍しいものです。
山口市教育委員会