甲斐国内の徳川御三卿の領地に置かれていた田安陣屋跡

山梨県山梨市にある「田安陣屋跡」は、江戸時代に8代将軍・徳川吉宗の2男・田安宗武によって築かれた陣屋の跡です。
田安家は甲斐国山梨郡・八代郡などに広大な領地をもっており、その支配のために陣屋が置かれました。
現在は田安陣屋の守護神である水上稲荷神社が鎮座し、その周辺に石垣と堀が残っています。

広告

田安陣屋跡のアクセス

田安陣屋跡は山梨市一町田中1153番地にあります。
公共交通機関を使ってアクセスする場合、JR中央本線山梨市駅から徒歩35分、または山梨市駅から山梨市民バス山梨循環線(ピーチ・グレープ号)に乗って15分、「一町田中」バス停で下車すぐです。
マイカーまたはレンタカーでアクセスする場合、中央自動車道一宮御坂インターで降りて10分です。

田安陣屋跡の由来

田安陣屋跡の由来について、現地の案内板には次のように書かれています。

山梨市指定 史跡 田安陣屋跡
昭和五十六年五月二十五日指定
山梨市一町田中一一五三番地

江戸幕府第八代将軍徳川吉宗の二男田安宗武は、延享三年(一七四六)領地として甲斐・武蔵・下総・和泉・摂津・播磨の六か国にわたって十万石を与えられた。
そのうち甲斐は山梨郡二十八か村、八代郡三十五か村の計六十三か村で、石高は三方四十一石六斗二升八合五勺、その後天保三年(一八三二)山梨・八代・巨摩三郡のうち四十か村、一万七千石が加えられた。
現在、陣屋を囲んで濠の一部が北部と西部に遺り、北東の石積みの上には守護神の水上稲荷社が祀られている。

昭和五十六年十二月一日
山梨市教育委員会