館山自動車道料金・サービスエリア・路線図ほか

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館山自動車道とは、京葉道路から富津竹岡インターチェンジまでを結ぶ、供用済み区間の延長が55.7キロメートルの高速道路です。高速道路ナンバリングによる路線番号は、E14となっています。この路線は途中で首都圏中央連絡自動車道、東京湾アクアライン連絡道、富津館山道路にも接続しています。

なお、館山道では令和2年3月6日(金)に富津中央ICから富津竹岡IC間7.0kmが4車線化して暫定2車線運用がなくなり、全線が4車線となりました。
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館山自動車道料金

我が国の高速道路・有料道路の基本的な料金体系は、対距離料金制や均一料金制で成り立っています。特に、対距離制の場合には

距離(km)× キロ単価 + ターミナルチャージ(150円)+ 消費税
ただし、キロ単価は 大都市近郊区間29.52円/km、普通区間24.6円/km など

となります。

以下は令和元年(2019)10月の消費税増税による高速道路料金の改定を踏まえた金額です。

そのため、蘇我インターチェンジから富津竹岡インターチェンジまでの普通車の通行料金は1690円となります。

その他の館山自動車道の通行料金はリンク先をごらんください。

ETCで走行する場合には、次のようなETC限定の各種割引制度がありますので、走行した区間が対象路線などの条件に該当していれば、通常料金からの大幅な割引が受けられます。

平日朝夕割引
平日朝(6時~9時)、夕(17時~20時)にNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(東京近郊・大阪近郊は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、通行料金を30パーセントから50パーセント還元

休日割引
土曜日・日曜日・祝日・1月2日から3日までにNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(東京近郊・大阪近郊は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、普通車・軽自動車等(二輪車)に限り通行料金を30パーセント割引

深夜割引
毎日午前0時~午前4時にNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する地方部の高速道路(京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は対象外)または宮城県道路公社の仙台松島道路を通行した場合、通行料金を30パーセント割引

館山自動車道のサービスエリアと路線図

館山自動車道の路線図やサービスエリア・パーキングエリア情報は、各道路会社の公式ホームページなどにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からアクセスして調べることができます。

館山自動車道のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の一覧は次のとおりです。

市原SA、君津PA

なお、これらのサービスエリア・パーキングエリアにインフォメーションコーナーや道路情報ターミナル端末などがある場合には、リアルタイムで渋滞・交通事故・通行止め・ランプ閉鎖・冬用タイヤまたはチェーン装着規制・工事中などの箇所や内容などがわかります。

また、全国のサービスエリア・パーキングエリアのなかには、ETC車で一般道への出入りができるスマートインターチェンジ(SIC)、一般道の「道の駅」や都市公園などと連結したハイウェイオアシスをもつものがあります。
館山道では君津パーキングエリアに君津スマートインターが併設されています。

大規模災害と高速道路での無料提供

NEXCO各社では、地震や台風などの大規模な自然災害が発生した際に、その地域の休憩施設(パーキングエリア・サービスエリア)で各種の無料提供サービスを実施することがあります。

たとえば、2019年(令和元年)9月の台風による房総半島(千葉県)の大規模停電の際には、千葉東金道路・館山自動車道・圏央道・富津館山道路で携帯電話充電用の電源と飲料水(水道水)を無料で24時間、または施設営業時間中に提供した事例があります。

ただし、充電器やケーブル、給水タンクなどは本人が持参することになります。
また、パーキングエリアやサービスエリアの構造によって、高速道路外部からの入場が可能なケースとそうでないケースがあります。

サービスエリアでの通常時の無料貸し出しサービス

高速道路のサービスエリア内にあるインフォメーションコーナーでは、さまざまな器具の貸し出しを行っていることがあります。

サービスエリアによって受け付けをしている時間帯や貸し出しをする品目が違っていますが、場合によってはインフォメーションコーナーの営業時間(通常は9時から17時だが例外もある)にかかわらず、24時間いつでも借りることができることもあります。

品目としては、車椅子、ベビーカー、携帯電話充電器、老眼鏡などがあり、有料であればファクシミリやコピー機のサービスが加わることもあります。
そのほか具合が悪くなった場合の休養室の利用なども可能です。

高速道路と駐停車禁止

道路交通法の規定により、高速道路上は原則として駐停車禁止とされています。
例外的な場合として、危険防止のため一時停止するとき、車の故障などのために路肩や路側帯にやむを得ず駐停車するとき、本線料金所での支払いなどのために停車するときなどがありますが、いずれも合理的な理由があって認められているものであり、それ以外の場合には違反行為として処罰の対象となります。

万が一故障で停車する場合であっても、ハザードランプの店頭や三角表示板または発煙筒の設置などを通じて、後続車の追突のおそれがないような措置を行うとともに、ガードレール外などの安全な場所に避難することが重要です。

なお、時間調整などを理由に料金所の手前に停車したり、加速車線の末端に停車したりすることも法令違反となりますので、このような場合にはサービスエリアやパーキングエリアを利用します。

館山自動車道沿線の観光スポット

日本寺

富津竹岡インターチェンジから車で15分ほどの場所にあります。神亀2年(725)、聖武天皇の勅命により行基上人が開創したと伝わる関東最古の勅願所です。圧倒的なスケールの石造りの「日本寺大仏」や五百羅漢などが有名で、山頂の「地獄のぞき」の展望台から見る東京湾を見下ろすことができます。

東京湾観音

富津中央インターチェンジから車で10分、昭和36年(1961年)、東京湾を望む丘の上に建てられた高さ56メートルの巨大観音です。らせん階段を登ると頂上に展望デッキがあり、東京湾の絶景を見ることができるほか、晴れた日であれば富士山の姿まで見ることができます。

鹿野山神野寺

君津パーキングエリアスマートインターチェンジから車で15分の鹿野山(かのうざん)の山中にあります。聖徳太子によって開かれた関東最古の寺院といわれ、方位除けや交通安全などの祈願で訪れる人も少なくありません。秋の紅葉の名所としても知られ、広い境内には国指定重要文化財である表門など多くの文化財がみられます。

マザー牧場

マザー牧場は、神野寺と同じく鹿野山にあり、250ヘクタールの広大な敷地を有しています。羊や牛、馬、ヤギ、アルパカ、カピバラなど多くの動物たちが飼育されており、約200頭の羊の群れが駆ける「ひつじの大行進」などのアトラクションが人気です。