見晴らしのよい出世開運スポット・日高市の聖天院

聖天院

高麗山聖天院勝楽寺は、奈良時代の西暦751年に創建された真言宗智山派の寺院です。緑に包まれた見晴らしの良い山の高台に位置しています。高麗王若光が高句麗から持参した歓喜天を安置しており、渡来人にゆかりが深く、出世開運や良縁祈願のご利益で知られます。

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聖天院には出世開運や良縁成就のご利益

聖天院は、朝鮮半島から海路はるばる訪れて朝廷から王姓と官位を賜った高麗王若光の菩提寺にあたります。寺院の名称も高麗王若光が高句麗から持参した歓喜天を安置したことから生まれたといい、境内には「高麗王廟」として高麗王若光の墓もあります。
歓喜天はインドのガネーシャにあたり、儀軌によりさまざまな形態がありますが、オスとメスの象が抱き合った姿のものはよく知られています。芥子油をによる浴油供という特別な修法を用いることもあり、取り扱いの難しい神様(天部)で手順を間違うと恐ろしいことが起こるともいわれています。
このことから聖天院は男女和合、良縁成就、出世開運などのご利益をもって知られており、正月には大護摩供なども行われます。もちろん通常の期間であっても祈祷を依頼することは可能です。

中門で聖天院の御朱印をいただく

聖天院の参道を入ると最初に朝鮮半島風の石の将軍標(チャンスン)が建っており、その奥に巨大な風神雷神門かあります。さらに石段を登ると中門があり、ここが有料の拝観受付になっています。御朱印もこの中門の受付に申し出ればいただくことができますが、書き置きのタイプとなっており、志納料は300円です。

聖天院のアクセスや駐車場・拝観時間について

拝観時間

8時より17時まで(最終受付は16時30分締め切り)

拝観料

大人300円、小人(小学生)150円、未就学児 無料
ただし、団体割引(30名以上)は大人200円、小人100円
障害者割引(本人のみ)は大人200円、小人100円

交通・駐車場

電車の場合はJR高麗川駅より徒歩30分、西武線高麗駅より徒歩40分程度です。
マイカーの場合は圏央道狭山日高インターより15分、関越道鶴ヶ島インターより20分程度です。
将軍標の左右に普通車・大型バスとも駐車可能な大駐車場があり、参拝者無料で利用できます。

聖天院の歴史と由来とは

門前の史跡案内板には次のとおり記載があります。

聖天院の由来
続日本紀によれば、今から1,300年前高句麗滅亡によってわが国に渡来した高句麗人のうち甲斐、駿河、相模、上総、下総、常陸、下野7ヶ国の高句麗人1,799人を716年(霊亀2年)に武蔵国に移し、高麗郡を置きました。現在の日高市は、高麗郡の中心をなした地域と考えられ、1889年(明治29年)まで高麗郡でした。
高麗王若光は高麗郡の長として、広野を開き産業を興し民生を安定し大いに治績を治めました。
勝楽寺は若光が亡くなったあと、侍念僧勝楽が若光の菩提を祈る為に751年(天平勝宝3年)に建立しました。若光の三男聖雲と孫の弘仁が勝楽の遺志を継ぎ、若光の守護仏聖天尊(歓喜天)を本尊としました。その後開山以来の法相宗を真言宗に改め、1580年(天正8年)には本尊を不動明王としました。当代まで実に1,250年間絶えることなく継承されています。
2000年(平成12年)には、山腹に新本堂を建立し、同時期に在日韓民族無縁の慰霊塔を建立されました。
平成14年5月 日高市