十三参りが有名で水戸八景の村松晴嵐の碑や原子力研究所も近い村松虚空蔵尊

村松虚空蔵尊

村松虚空蔵尊は茨城県東海村にある寺院で、日本三体虚空蔵尊のひとつとされています。13歳になった若者が智慧の仏様である虚空蔵菩薩にあやかるために参詣する「十三詣り」は昔から知られて来ました。村松山の奥の院をさらに進んだ場所には、水戸藩主の徳川斉昭が揮毫した水戸八景のひとつの「村松晴嵐の碑」が残ります。この寺院からは白砂青松の村松海岸を経て太平洋に歩いて至ることができ、海沿いには日本で最初に原子の火が灯った日本原子力研究開発機構の東海研究所や日本原子力発電の東海発電所などの施設もあります。

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村松虚空蔵尊のアクセス方法と駐車場

住所 茨城県那珂郡東海村村松8
電話番号 029-282-2022

村松虚空蔵尊は東海村のなかでももっとも東側の海岸付近にあります。

マイカーやレンタカーで行く場合には、常磐自動車道の東海スマートインターチェンジから通称で原研通りとよばれる県道をまっすぐ進み、海岸に並行する国道245号を南下して、およそ15分ほどで到着できます。
無料駐車場は村松虚空蔵尊の仁王門の周辺がもっとも近いですが、国道245号からの入り口近くにも、村営で無料の大きな駐車場がありますので、除夜の鐘や初詣などの混雑時に使えます。

バスの場合には、JR常磐線東海駅東口から海浜公園行き、または茨城東病院行きの茨城交通バスに乗って約17分、虚空蔵尊前バス停で下車します。

村松虚空蔵尊の御朱印

村松虚空蔵尊の境内の正面には仁王門があり、そのまま参道を進むと大きな本堂があります。また境内の中央ではなく右手の参道は村松大神宮につながっていて、左手にある参道沿いには客殿や本坊があります。

村松虚空蔵尊の御朱印をいただく場合には、この左側の参道沿いにある本坊の護摩受付所に御朱印帳を提出します。
営業時間は9:00から15:30まで、御朱印料は300円となっています。ほかにもオリジナルの御朱印帳は白砂青松をデザインしたもので、裏面は村松さんの寺紋である五七の桐が描かれています。

村松皇大神宮と虚空蔵尊のいわれ

村松皇大神宮と虚空蔵尊の由緒について、現地の案内板には次の通り書かれています。

村松皇大神宮と虚空蔵等
村松大神宮、平安時代の初め桓武天皇の時代に、伊勢神宮の御分霊を奉斎したと伝えられている。水戸藩主徳川光圀、斉昭の崇敬篤く、本殿、社殿などを寄進され、ことに光圀は、佐々介三郎(助さん)に命じて神鏡を奉納している。
村松虚空蔵尊、宗派-真言宗 平安時代の開山といわれ、伊勢の朝熊山、会津の柳津と並んで日本三大虚空蔵の一つで、弘法大師の作といわれる虚空蔵菩薩を本尊にまつる。菩薩とは福徳智能を授け、厄除け、開運の守本尊として、徳川家康、徳川光圀などの尊信が厚かった。今も「十三詣り」といって、十三オの子女が参拝すると智慧が授けられるといわれ、近郷からの参詣者が多い。
東海村