東海道の宿場町にあり華麗な曳山祭りで知られる式内社・水口神社

水口神社

滋賀県甲賀市の水口神社は、平安時代の延喜式に載る古社で、江戸時代には水口藩主・加藤氏の保護を受け、東海道の宿場町の水口宿とともに栄えました。什宝のうち女神坐像は藤原時代の作で国の重要文化財です。滋賀県指定無形民俗文化財の水口曳山祭では、華やかな曳山が町内を巡行します。

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水口神社のアクセス方法と駐車場

所在地 甲賀市水口町宮の前3-14
電話番号 0748-62-0231

水口神社は甲賀市の旧市街地、甲賀市役所の裏手にあります。
公共交通機関でアクセスする場合、近江鉄道本線の水口城南駅で下車して徒歩5分です。駅の出入口とは線路をはさんで反対側になります。
マイカーやレンタカーの場合は、新名神高速道路甲南インターチェンジから15分程度です。
水口神社は拝殿の周囲が駐車場になっており、すぐ近くに駐車可能です。

水口神社のご利益と御朱印

水口神社の祭神は大水口宿禰命で、饒速日命6世の孫とされ、厄災除け、病気平癒、五穀豊穣・商売繁盛、家内安全などのご利益があります。
境内はかなり広いですが、太鼓橋が架かっている正面の入り口から見て右側に社務所や宮司役宅が並んでいて、受付の看板が出ていますので、御朱印はそこでいただくことができます。

そのほか、甲賀といえば伊賀と並び忍者で有名ですが、巻物タイプの珍しい「甲賀流忍者御朱印帳」などもご当地名物のひとつになっています。
水口城南駅から見て1駅隣りの水口石橋駅近くにある「甲賀市ひと・まち街道交流館」か、車の場合は甲南サービスエリア上り線の「忍者の里甲南」などで、1つ1500円で販売しています。
なお、「甲賀流忍者御朱印帳」の御朱印領布対象社寺は14か所で、

甲賀町:油日神社、櫟野寺、大鳥神社、長福寺、称名寺
土山町:十楽寺
甲南町:慈眼寺、息障寺、明王寺
水口町:柏木神社、川田神社、大池寺、唯称寺
信楽町:飯道神社

となっており、水口神社は含まれていないようです。

水口神社の御由緒

水口神社の御由緒については、社頭の案内板に次の通りあります。

由緒書
御祭神 大水口宿禰命
相殿 大已貴命 素盞鳴尊 稲田姫命
御祭神大水口宿禰命は饒速日命の子孫である。出石心大臣命の御子に坐し、我が郷土を、御開拓された祖神にて御神徳広大無辺である。当社の御創始は不詳ながら、「日本三代実録」貞観元年(八五九年)正月甲申の条に従五位下水口神代五位上を授くとあり、延喜式内の旧社で神名帳にある近江国百五十五座甲賀郡八座の一である。
大正十三年六月二日には県社に列せられた。
例祭 四月二十日
文化財
木造女神坐像(平安時代) 国指定重要文化財 明治中四年八月九日
官幣(勅使御奉納)
御榊(同右)
古文書(上総介書)
石灯籠(南北朝時代) 甲賀市指定文化財 昭和五十九年四月一日
水口まつり
滋賀県選択重要無形民俗文化財 昭和三十六年七月六日指定
以上