近代学校建築として初の国宝に指定された松本の擬洋風建築・旧開智学校

旧開智学校

旧開智学校は、明治6年(1873)開校の近代学校建築としては初めての国宝となった木造校舎です。文明開化の風潮のなかで職人たちが日本の伝統技術を応用して洋風に仕立て上げた「擬洋風建築」のさきがけとして高く評価されています。教室の内部には明治・大正・昭和の時代に使用された教科書や当時の写真などのさまざまな資料が展示されています。

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旧開智学校のアクセス方法と駐車場

住所 長野県松本市開智2-4-12
電話番号 0263-32-5725

旧開智学校は国宝松本城のさらに北側にあります。
徒歩であればJR篠ノ井線中央本線直通)・大糸線・アルピコ交通上高地線が乗り入れる松本駅から25分ほど、松本城からは5分ほどです。
バスでアクセスする場合は、松本駅お城口から松本周遊バスのタウンスニーカーが出ていますので、北コースのバスに乗り「旧開智学校」バス停で下車、徒歩1分です。

マイカーやレンタカーの場合は、長野自動車道松本インターチェンジから約15分になります。
駐車場は校舎の周囲に20台分ほど無料駐車場があります。大型バスも3台駐車可です。

旧開智学校の営業時間や入館料

旧開智学校の開館時間は午前9時から午後5時まで、入館は4時30分までとなっています。
休館日は3月から11月までの第3月曜日、12月から2月までの月曜日で、それぞれ休日の場合は翌日になります。また12月29日から1月3日までの年末年始も休業です。

観覧料は令和元年(2019)10月1日から改定されていますが、個人は大人(高校生以上)が400円です。事前予約が必要ですが、ボランティアによる展示ガイドが無料で受けられます。
旧開智学校の隣には明治22年(1889)にフランス人のオーギュスタン・クレマン神父が建設し、松本カトリック教会の宣教師の宿舎として使用された旧司祭館もありますが、こちらは無料で見学できます。

旧開智学校の由来・歴史

旧開智学校の歴史について、現地の案内板には次の通りあります。

重要文化財旧開智学校校舎
昭和36年3月23日指定
規模・構造 木造二階建 寄棟造 桟瓦葺 中央部八角塔屋付 建築面積517m2(157坪)
設計・施工 立石 清重 (1829-1894松本)
沿革
明治6年(1873) 5月 創立
明治9年(1876)4月 松本の中心部を流れる女鳥羽川沿い(現中央1丁目)に擬洋風校舎を新築。当初は二階建の教室棟を逆L字型に配し、延面積2653m2、児童収容数1300人の規模だった。建築費約1万1千円のおよそ7割を松本全住民の寄附によって建築した。
昭和36年(1961) 3月 国の重要文化財に指定された。
昭和38年(1963) 3月 閉校。小学校として90年の歴史を閉じる。
昭和39年(1964) 8月 現在地へ解体移築、復元。
昭和40年(1965) 4月 教育資料館として公開。所蔵資料約10万点、その一部を館内に展示している。
公開時間 午前9時00分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 12月から2月までの間は月曜日(休日の場合は翌日)及び12月29日から翌年の1月3日まで、3月から11月までの間は第3月曜日(休日の場合は翌日)
觀覽料 大人300円 小・中学生 150円 障害者割引あり 団体(20人以上) 大人 250円 小・中学生 100円

観覧料は消費税増税による改定前の価格です。