北アルプスを望む県宝三重塔をもつ信濃三十三観音札所の高山寺

高山寺

長野県上水内郡小川村の高山寺は、平安時代に征夷大将軍・坂上田村麻呂の創建と伝わる名刹で、長野県宝の高さ17メートルの三重塔は、もと源頼朝が寄進したもので、現在のものは江戸時代の元禄年間の再建です。境内の最も高い場所にある観音堂正面の龍の彫刻は左甚五郎作で、夜な夜な抜け出して畑を荒らすため、住職が五寸釘を彫刻の頭に打ち付けて出られなくしたという伝説があります。信濃三十三観音霊場の結願寺であり、北アルプスの山並みを望む景色のよい場所にあります。

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高山寺のアクセス方法と駐車場

住所 長野県上水内郡小川村稲丘7119
電話番号 026-269-2568

高山寺はかなり内陸にありますので、アクセスするのであればマイカーやレンタカーが便利です。
上信越自動車道の長野インターチェンジからは車で50分、長野自動車道の安曇野インターチェンジからは車で75分の道のりです。
長野県道36号信濃信州新線、通称小川アルプスライン沿いにあります。近くにはアルプス展望デッキがあり、野口五郎岳から鹿島槍ヶ岳、白馬岳、白馬乗鞍岳までを見渡すことができます。
駐車場は境内下と裏手にそれぞれ無料のものがあります。

公共交通機関の場合は、JR北陸新幹線長野駅からアルピコ交通バスで終点の高府まで50分、バスティ高府で村営バスに乗り換えて20分、高山寺バス停下車となります。

高山寺の御朱印

高山寺は信濃三十三観音霊場の33番札所、いわゆる結願寺となっており、御朱印をいただくことができます。住職不在の場合が書き置きがあります。

信濃三十三観音霊場の共通のオリジナルの納経帳(御朱印帳)は、麻績村にある1番の法善寺などで1200円で頒布されており、すべて巡礼を終えて結願すれば、高山寺で結願之証をいただけます。

長野県宝高山寺三重塔の由来

長野県宝高山寺三重塔の由来について、境内の案内板には次のとおり書かれています。

長野県宝高山寺三重塔
宗派 真言宗 豊山派
指定 昭和六十年七月二十九日
創建 建久六年(一一九五年)
現立塔元禄七年(一六九四年)
総高 盤石上より十七・一米
本尊 胎蔵界大日如来・阿弥陀如来・釈迦如来
此の塔は北信唯一で長野県下十二塔中最古である
源右大将頼朝公が祖師先徳・現世利益・鎮護国家を祈念建立し、当時虫蔵山にて木食単衣行を修した山居故信上人(一六五五~一七二四年)
十万人講を結成し広く十万有信の喜捨を乞い修復した塔である。

木食山居勧化状(略)

平成三年十一月 小川村教育委員会