境内に奈良時代の廃寺の心礎を残す真宗大谷派笠松別院

真宗大谷派笠松別院とは、岐阜県羽島郡笠松町にある真宗大谷派の寺院です。「笠松西別院」こと本願寺笠松別院に対して「笠松東別院」ともいいます。
江戸時代の笠松は幕府の陣屋が置かれる要衝の地だったことから、天保10年(1839年)に達如上人により東本願寺掛所として建立されたのがはじまりです。

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真宗大谷派笠松別院のアクセス方法

真宗大谷派笠松別院は、岐阜県羽島郡笠松町西宮町42番地にあります。
公共交通機関を利用する場合、名鉄竹鼻線西笠松駅より徒歩で約10分です。

笠松別院境内の旧蓮台寺塔礎石

真宗大谷派笠松別院の境内には、この場所に奈良時代に存在していたという蓮台寺(東流廃寺)の塔の礎石があります。
この礎石は半分に割れていて、そのひとつが笠松別院に、もうひとつが白髭神社に保管されています。
現地の案内板は次の通り記されています。

笠松町指定
東流廃寺(蓮台寺)の塔礎石

明治時代の初め、この寺の経蔵を建てる時、礎石にと、長池の信者たちが、田んぼの中から出たこの大きな石を寄進した。
その頃は、この石が何に使われていたのかわからなかったが、半分に割れている片方の石が、昭和三十二年に、この石の出た近くから布目瓦と共に出てきて、高さ三十メートルもある塔の中心礎石であることがわかった。奈良時代前期に長池付近に大きな寺があったことになる。

羽島郡二町教育委員会
笠松町