処刑された罪人を弔うために建てられたという笠松善光寺

笠松善光寺とは、岐阜県羽島郡笠松町にある浄土宗西山禅林寺派の寺院です。
ここは江戸時代に笠松陣屋の牢屋敷があり、罪人の処刑が行われていました。
元文元年(1736)、恵澄居士・恵教尼夫妻が敷地560坪余りを寄進して、刑死者の霊を弔うために一宇を建てたのがはじまといわれています。
明治時代に第五世称円がこの寺を再興し、官有地となっていた斬首場の払い下げを受けて境内を拡張しました。

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笠松善光寺のアクセス方法と駐車場

笠松善光寺は、岐阜県羽島郡笠松町下新町42番地にあります。
公共交通機関でアクセスする場合、名古屋鉄道竹鼻線「西笠松駅」で降りて徒歩5分です。
マイカーやレンタカーの場合は、東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」から10分です。

大臼塚の供養塔

笠松善光寺からほど近い木曽川の河川敷には、「大臼塚」とよばれる処刑場がありました。
ここでは隠れキリシタンやその他の罪人が処刑されており、ラテン語またはポルトガル語でキリスト教の唯一神を表す「デウス」が転化して「大臼」になったといわれています。
かつて「大臼塚」に建てられていた「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」と書かれた2基の供養塔が、この善光寺境内に移築されています。