カッパ伝説で知られる遠野物語のふるさと・常堅寺

常堅寺

常堅寺は岩手県遠野市にある曹洞宗寺院で、民俗学者の柳田国男が書いた『遠野物語』に登場し、境内にカッパ狛犬があることで有名です。近くにはカッパ淵があり、馬を引き込んだカッパの伝説が凝っています。

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常堅寺やカッパ淵へのアクセスと駐車場

マイカーの場合、開通した釜石自動車道の遠野インターチェンジから車で約15分ほどですが、メインルートの国道340号(遠野かっぱロード)に「伝承園」や「カッパ淵駐車場」の案内標識があるので、それにしたがってドライブするとスムーズに行けます。常堅寺の境内にも駐車場がありますが、檀家用ですので、一般の人は伝承園となりのカッパ淵駐車場を利用します。ここには公衆トイレや自動販売機、売店、そしてコンセイサマ(性神)があります。駐車場から歩いて5分ほどで常堅寺です。
公共交通機関の場合は、JR釜石線の遠野駅から岩手県交通バスの土淵線に乗って25分ほどで伝承園前バス停に着きます。ここはカッパ淵駐車場のすぐとなりですので、やはり歩いて5分ほどになります。

常堅寺の歴史

常堅寺の歴史や文化財については寺院の案内板に次の通り記載があります。

蓮峰山 常堅寺
宗派 曹洞宗 一関市大東町大原長泉寺の末寺
本尊 釈迦如来
延徳二年(一四九〇)開創、開山は大聞秀宗禅師である。開基は大原弾正勝行、遠野郷の曹洞宗十二ヵ寺の筆頭であると『遠野物語』八十八話にある。一説には、同寺はもと安倍家の菩提所といわれ、大原弾正勝行(本姓千葉氏、大原城主)が当地にきて土淵村を領有した時、大間禅師を開山として開創、寺禄二十石を与えた。第六世の時、南部家の守り本尊勢至観音像と、新たに寺領十二石四斗を拝領したという。山門にある白木の仁王像二体は、もと市内附馬牛町の早池峰山妙泉寺にあったものを、明治維新の頃、妙泉寺が廃寺になる際移したもので、総丈三・五メートル、慈覚大師の作と伝えられ、また門前にあるスギの古木一株(高さ約二〇メートル、幹周り約七・八メートル)は、開祖が手植えしたものといわれる。仁王像と道元禅師像は、市の文化財に指定されている。
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