若狭湾に面した景勝地にあり安産の神として知られる常宮神社

常宮神社

福井県敦賀市の常宮神社は、氣比神宮の奥宮にあたり、神功皇后がここで応神天皇を産んだことから「お産のじょうぐうさん」と呼ばれ安産の神様として知られています。毎年7月には氣比神宮の船神輿が海を渡って常宮神社を訪れる神事が執り行われます。また、国宝『朝鮮鐘』は、大谷吉継が文禄・慶長の役で持ち帰ったとされています。

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常宮神社のアクセス方法と駐車場

所在地 福井県敦賀市常宮13-11
電話番号 0770-26-1040

常宮神社への交通アクセスですが、公共交通機関を用いる場合は、JR敦賀駅よりコミュニティバス「常宮線」が出ていますので、これに乗って「常宮」停留所で下車します。
マイカー利用の場合は、北陸自動車道の「敦賀インターチェンジ」より約20分です。
境内には参拝客のために無料駐車場があります。

常宮神社の由緒

常宮神社の御由緒について、社頭に次のとおり案内があります。

常宮神社

          天八百萬比咩命
一、御祭神 本殿 神功皇后
          仲哀天皇

一、例祭 七月二十二日十一時
  総参祭 〃    正午
 気比の神々が一年に一度海上渡御をされ 当神社へお渡りになる。別名、七夕祭とも称される。

一、由緒
天八百萬比咩命は上古より養蚕の神として霊験あらたかに此の地に鎮まり給い、今から約二千年前仲哀天皇の即位二年春二月に天皇、皇后御同列にて百官を率いて敦賀に御幸あり笥飯の行宮を営み給うた。 その後天皇は熊襲の変を聞こし召され、紀州へ御巡幸せられ陸路山陽道を御通過、山口県へ向はせ給う。皇后は二月より六月まで此の常宮にとどまり給い、六月中の卯の日に海路日本海を御渡りになり、山口県豊浦の宮にて天皇と御再会遊ばさせ給うた。此の由緒を以って飛鳥時代の大宝三年(七〇三年)勅を以って神殿を修造し、神功皇后・仲哀天皇・応神天皇・日本武命・玉妃命・武内宿禰命を合わせまつられた。爾来、気比神宮の奥宮として一体両部上下の信仰篤く、小浜藩政まで気比の宮の境外の摂社として祭祀がとり行われた。明治九年社格制度によって県社常宮神社となって気比神宮より独立いたした。

一、御神徳
天八百萬比咩命は常宮大神ととなえまつり、養蚕の守り神として敦賀は勿論、県内南条郡、又、三方郡、滋賀県北部の人たちの信仰をあつめ御神徳をたれ給うた。
神功皇后は三韓征戦の前、この地にて御腹帯をお着け遊ばされのち福岡県宇美市にて応神天皇(八幡大神)を御安産遊ばされた故事によって、古くより安産の神として御神徳をたれ給い、広く国内よりの参拝者多し。又皇后は此の地を御船出されるにあたり、海神をまつり海上の安全を御祈願され、はるばる日本海をわたって、遠く朝鮮までも無事航海された由縁により海上の守り神として漁業者・船主・船乗の深い信仰をあつめている。