朱色の社殿の上下二社からなる夕日の名所・日御碕神社

日御碕神社

島根県出雲市の日御碕神社は、スサノオを祀る神の宮、アマテラスを祀る日沈宮の上下二社からなり、『出雲国風土記』にも登場する古社で、厄除けや縁結びのご利益で知られます。島根半島の西端の日御碕には、本社のほかにも日御碕灯台があり、夕日が美しい観光名所のひとつになっています。日御碕から見える柱状節理のある経島は、日御碕神社の御神域であり、うみねこの繁殖地としても知られます。

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日御碕神社へのアクセス方法と駐車場

住所 出雲市大社町日御碕455
電話番号 0853-54-5261

日御碕神社にマイカーやレンタカーでアクセスする場合、山陰自動車道の出雲インターチェンジから車で30分、出雲大社からであれば20分ほどになります。出雲大社まではそれなりに幅員が広く走りやすい道路ですが、日御碕は半島の端にあたるため、道路も海沿いの断崖に面し、起伏がありやや狭くなります。そのかわり眺望は折り紙付きで、ルートの途中に日御碕神社の全体を見渡せるスポットがあります。

現地には普通車20台ほどが収容できる無料の駐車場があり、少し離れた場所に公衆トイレやバスも駐車できる広めの駐車場がありますので、車でのアクセスは十分に可能です。

公共交通機関を使う場合、JR山陰本線の出雲市駅から日御碕行きバスに乗り、終点で下車して徒歩1分ほどです。駅からの所要時間は30分ほどです。

日御碕神社のご朱印と御神砂のお守り

日御碕神社の御朱印は境内を入った社務所でいただけます。初穂料は300円です。伊勢神宮は日本の昼を守り、日御碕神社は夜を守るという御神託から「守」の一字を記すのが特徴的です。

また、御神砂でできた砂のお守りは、交通事故の怪我から一命をとりとめたなどの数々の不思議が話題となっており、同じく初穂料500円で、社務所で申し出ればいただくことができます。ただし、定数に達してしまえば頒布しないとのことですので、実際に現地に行ってももらえない可能性があります。

日御碕神社の由緒

日御碕神社の御由緒について、社頭の案内板に次の通り書かれています。

日御碕神社御由緒
下の本社(日沈の宮) 主祭神 天照大御神 村上天皇天暦二年勅命により現在の地に移し祀る(一千年以前)
上の本社(神の宮) 主祭神 神素盞鳴尊 安寧天皇十三年勅命により現在地に移し祀る(二千五百年以前)
古来、両本社を総称して日御碕大神宮と称す
日沈の宮の遠源は、神代の昔素盞鳴尊の御子神天葺根命(又 天冬衣命と申す宮司家の遠祖)が現社地に程近い経島に天照大御神の御神託を受け祀り給うと伝えられる。又「日出る所伊勢国五十鈴川の川上に伊勢大神宮を鎮め祀り、日の本の昼を守り、出雲国日御碕の清江の浜に日沈宮を建て、日御碕大神宮と称して日の本の夜を護らむ」、天平七年乙亥の勅に輝く日の大神の御霊顕が仰がれる如く、古来日御碕は夕日を餞け鎮める霊域とされ、また素盞鳴尊は出雲の国土開発の始めをされた大神と称えられ、日御碕の「隠ヶ丘」は素尊の神魂の鎮まった霊地と崇められた、「神の宮」は素尊の神魂鎮まる日本総本宮として「日沈宮」と共に出雲の国の大霊験所として皇室を始め 普く天下の尊崇をうけ現在に至っている。
然してその御神徳は天照大御神の「和魂」、素盞鳴尊の「奇魂」の霊威を戴き、「国家鎮護」「厄除開運」「交通航海の安全」「良縁・夫婦円満・安産」「家業繁昌」の守護神として御霊験あらたかである。
現在の社殿は、徳川三代将軍家光公の幕命による建立にして、西日本では例のない総「権現造」である両社殿とも内陣の壁画装飾は極彩色で華麗にして荘厳の至である。社殿の殆ど及石像建造物は国家重要文化財である。
例大祭 神幸祭 (夕日の斧) 八月七夕刻