県会時代の議事堂としては唯一の新潟県政記念館

新潟県新潟市の白山公園に隣接する新潟県政記念館は、明治16年(1883)に新潟県会議事堂として建設された、地元大工の棟梁の指揮による洋風建築で、昭和7年(1932)まで使用されていました。
明治時代の府県会ができたころの議事堂としては全国で唯一残っている珍しいもので、国重要文化財に指定されています。

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新潟県政記念館のアクセスと営業時間

新潟県政記念館は、新潟市中央区一番堀通町3番地3にあります。

開館時間は午前9時から午後4時30分まで、休館日は毎週月曜日と国民の祝日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日も休館)、年末年始、そして1・2月については毎週火曜日も休館となっています。

入館料は無料です。

公共交通機関でのアクセスは、新潟駅バスターミナルから鳥屋野線・観光循環バスで「白山公園前」バス停下車、徒歩1分です。
マイカーでアクセスする場合は、新潟バイパス桜木インターで降りて10分、または磐越自動車道新潟中央インターチェンジから20分ほどです。
敷地東側の県道164号線・一番堀通りに面して無料駐車場があります。ほかに有料の白山公園駐車場もあります。

議場の大時計とは

議場の大時計は、新潟県会がはじまった明治12~14年(1879~1881年)のころに県会書記を務めていた尾崎行雄(尾崎咢堂)がイギリスのロンドンから取り寄せたものといわれ、実際に昭和7年(1932年)までは議会の運営に用いられていたものです。
高さは高さ2メートル超、重さは70キログラムほどある大きなもので、平成元年(1989年)に修復されています。

ドラマ「賭ケグルイ season2」の舞台

この新潟県政記念館は、蛇喰夢子(浜辺美波)、鈴井涼太(高杉真宙)、夢見弖ユメミ(松村沙友理)らのキャストを迎えて2019年にTBS系列で放映された「賭ケグルイ season2」のロケ地として使用されました。

新潟県政記念館の沿革

新潟県政記念館の沿革について、現地の案内板には次のように書かれています。

重要文化財
新潟県議会旧議事堂
この建物は、新潟県会議事堂として明治十六年(一八八三)三月に建てられ、昭和七年(一九三二)までの五十年間、ここで県政の審議が行われました。
設計監督は大工棟梁星野総四郎で、正面玄関の両翼に大きな切妻屋根の棟を張り出し、屋上中央に八角尖塔を構えた堂堂たる建物です。西洋の建築技術や様式を意欲的に取り入れた、いわゆる洋風建築の代表的なもので、建物の隅や窓枠の石組み、軒回りの垂飾り、棟端の擬宝珠形の妻飾りや破風板の形などの意匠にその特色がうかがわれます。
内部は、正面の二階が知事室・議長室、向って右側の棟が議場、左側の棟が議員控室・傍聴人控室などとなっていました。
明治初めの府県会開設期の議事堂としては現存唯一の遺構で、わが国の建築史上極めて貴重な洋風建築として、昭和四十四年 (一九六九)三月、重要文化財に指定されました。

IMPORTANT CULTURAL PROPERTY
ORIGINAL PREFECTURAL ASSEMBLY HALL

The Niigata Prefectural Assembly Hall was designed and built by master carpenter,Soshiro Hoshino. Construction was completed in 1883. The Hall is representative of many Westernstyle government offices bullt in the early Meiji era, and the only remaining one of its kind in Japan from that period. The architecture is a combination of traditional Japanese and Western styles.