なんじゃもんじゃの木がある源頼朝ゆかりの房州伊勢の宮・天津神明宮

天津神明宮

千葉県鴨川市の天津神明宮は、八重事代主神が安房国に訪れて東方鎮護の神として鎮座したことから「庤(もうけ)明神」の名で祀られたのがはじまりとされています。その後、石橋山の戦いで破れた源頼朝が海路安房国に逃れた際、源氏再興を伊勢神宮に祈願し、見事に成就したことから、あらためて伊勢神宮を勧請して庤明神とあわせて祀ったといういわれがあります。境内には「まるばちしゃの木」(別名:なんじゃもんじゃの木)があり、千葉県の天然記念物に指定されています。

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天津神明宮のアクセス方法と駐車場

場所 千葉県鴨川市天津2954
電話番号 04-7094-0323

天津神明宮の最寄り駅はJR外房線「安房天津駅」ですが、やや離れているため鴨川日東バスに5分乗車し、「神明神社前」バス停で降車して更に5分歩きます。
マイカーやレンタカーの場合には、館山自動車道「君津インターチェンジ」または首都圏中央連絡自動車道「木更津東インターチェンジ」から房総スカイラインを経由して1時間ほどです。
境内には無料で駐車できる駐車場が用意されています。

天津神明宮の御朱印

天津神明宮の御朱印は、8時から18時まで、本殿手前右側にある社務所でいただくことができます。初穂料は300円です。
境内にある鳥居からちょっとした登山をすることになる、山の頂上に位置する諾冉神社の御朱印もあわせていただくことが可能です。こちらはイザナギ・イザナミを祀ることから縁結びなどの御利益があるといわれています。
ほかに太陽神の天照大御神にふさわしい図柄の運気向上守などのお守りも頒布されています。
オリジナル御朱印帳のうち太陽や社殿をあしらったものは1500円です。

天津神明宮の由緒

天津神明宮の御由緒について、社頭の掲示板には次のとおり書かれています。

神明神社
当神社の祭神は天照皇大神、豊受大神、八重事代主神、大山祇大神など七柱の神が合祀されています。
むかし、「天孫降臨」にあたり、八重事代主神が海路当地に来て、東方鎮護の神として鎮座されたので、人々はこれを喜び「庤明神」と尊称しました。
治承四年(一一八〇)源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、安房に逃れて来たとき、伊勢神宮に源家の再興を祈念し、祈願が成就したなら、安房の国に御厨一処を寄進しますと礼誓しました。
そして宿願が成就し、寿永三年(一一八四)当地に御厨を新設し、伊勢より迎えた神霊と、以前より鎮座の庤大神とを相殿にまつりました。
それから、「房州伊勢の宮」と尊崇され今日に至っています。
境内東側の山はすぐれた極相林として町の指定文化財になっています。
山頂には伊弉諾 伊弉冉の神を祀る諾冉神社があります。
境内の「まるばちしゃの木」は亜熱帯性落葉喬木で、千葉県指定天然記念物になっています。