上げ馬神事で知られる伊勢国二宮の多度大社

多度大社

多度大社とは、三重県桑名市にある神社で、伊勢国二宮にあたります。
遠く雄略天皇の御代に御社殿が創建されたと伝えられ、「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」ともいわれました。
境内の急坂を馬で駆け上がる「上げ馬神事」という独特の神事で知られます。

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多度大社のアクセス方法と駐車場

多度大社の所在地は、三重県桑名市多度町多度1681となっています。
公共交通機関を用いる場合は、養老鉄道養老線「多度駅」で下車して徒歩15分です。
マイカーやレンタカーを使う場合は、東名阪自動車道「桑名東IC」で降りて10分です。
境内手前、南側の公道沿いに「多度大社前駐車場」があり、土日祝日200円の有料となっていますが、実はこれとは別に多度大社境内東側の多度観音堂下に無料駐車場があります。

多度大社の御由緒

多度大社の御由緒について、境内の案内板に次の通り書かれています。

多度大社 御由緒

御祭神
天津彦根命(天照大御神の御子神)
天目一箇命(天津彦根命の御子神)

緣起
養老山地の南端、古くから神々が鎮まる山として仰がれる多度山の麓に鎮座され、そのご創始は山中に遺された数多の祭祀遺構から神代の古に遡ることができる。
その後、雄略天皇の御代に現在の地に社殿が造営された。天平宝字七年(七六三) には、満願禅師によって神宮寺が創建され『多度神宮寺伽藍縁起并資財帳』にその壮麗さが記されている。また、『続日本紀』、『延喜式神名帳』にも記載があり、歴代天皇の即位に際し勅使の差遣を仰ぐ等、全国有数の大社として世に知られた。
然しながら、元亀二年(一五七一)織田信長の兵火に罹り、社殿を始め神宮寺などの建物と、歴代天皇より賜った御宝物の全てが焼き尽くされた。
江戶時代に入り、桑名藩主本多忠勝公等によって御社殿・恒例神事が順次復興され、それ以降歴代桑名藩主の産土神として篤く信仰された。
大正四年には國幣大社に昇格し、地元を始め全国津々浦々から厚い崇敬が寄せられ、境內には御本宮を中心に、別宮、摂社末社等十社を数え、年中五十数度の恒例祭儀を斎行申し上げ、皇室の御安泰と氏子崇敬者の日々の平安を祈願申し上げている。多度両宮のご神徳は産業開発をはじめ、天候を司る神としても仰がれている。別宮一目連神社にあっては、天の岩戸開きの神話で、刀、斧、 鉄鐸を造られ、我が国の鍛冶職、鉄鋼業の総祖神として崇敬を集めている。