日本三大稲荷のひとつで菊祭りや流鏑馬でも知られる笠間稲荷神社

笠間稲荷神社

茨城県笠間市にある笠間稲荷神社は、秋の笠間の菊まつりや流鏑馬の神事でも知られ、くるみの大木の下に祠があったという伝説から胡桃下稲荷ともよばれます。周辺には名物のいなり寿司を売る店などが建ち並ぶほか、民芸品として全国的に有名な笠間焼の窯元も多数みられます。江戸時代には笠間藩主の井上家や牧野家の崇敬を受け、その縁で牧野家の江戸屋敷の跡地には笠間稲荷東京別社が鎮座しています。

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笠間稲荷のアクセス方法と駐車場

笠間稲荷は笠間の市街地にあり、電車であればJR水戸線笠間駅から徒歩で20分ほどです。

バスを使うのであれば、JR常磐線・水戸線の友部駅北口からかさま観光周遊バス(月曜運休です)を使って17分、笠間稲荷神社前で下車します。ただし、このバスのルートは一方通行ですので、最寄り駅の笠間駅から神社に向かう場合、いったん友部駅まで行き、そこで次の便を待って神社前バス停で下車することになりますので、かなりの待ち時間がかかります。

ほかに秋葉原から高速バスの関東やきものライナーに48分ほど乗って、笠間稲荷神社前バス停で下車して5分ほど歩いて神社に向かうこともできます。

マイカーやレンタカーでアクセスする場合は、北関東自動車道友部インターチェンジまたは笠間西インターチェンジで下車して約15分です。常磐自動車道の水戸ICから国道50号経由でも約20分で到着できます。
駐車場は普段であれば楼門の左側にある境内駐車場が無料で使えます。ここが混雑しているときは、市道の荒町角交差点の北にある地蔵前駐車場があります。基本は無料ですが、初詣の時期などは有料になることがあります。

笠間の菊まつりと流鏑馬

笠間稲荷神社の見どころはいくつかありますが、特に秋の菊まつりは日本で最も古い菊の祭典といわれ、日露戦争後の明治時代に第一回が開催されています。境内には懸崖菊や盆栽菊など約8000鉢の菊が展示され、参拝者の目を楽しませます。例年、大河ドラマなどに題材をとった菊人形なども登場します。

また、昭和25年11月3日の文化の日に第一回目が行われている流鏑馬の神事も、笠間稲荷の名物といえます。当日は鎌倉時代の流鏑馬装束を身にまとった小笠原流の射手が、笠間小学校前の道路にしつらえられた特設馬場で、古式にのっとり流鏑馬を奉納します。