弘法大師開創の伝説をもつ亀山市の辺法寺不動院

「不動院」とは、三重県亀山市にある高野山真言宗の寺院で、三重四国八十八カ所霊場第二十五番札所となっています。
延暦15年(796年)、弘法大師が伊勢神宮へ参拝の途中、ここで不動明王を刻み草庵を結んだのがはじまりといわれます。
寺名を「辺法寺」といい、周辺の集落を含めてこの一帯は「辺法寺町」となっています。

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不動院のアクセスと駐車場

不動院は、三重県亀山市辺法寺町150番地にあります。
公共交通機関を利用する場合、JR亀山駅から野登ルートでバス約20分、「辺法寺」で下車して徒歩5分です。
マイカーやレンタカーの場合、東名阪自動車道鈴鹿ICまたは亀山ICで降りて約15分です。
境内下に無料の駐車場があります。

三重四国八十八カ所霊場とは

三重四国八十八カ所霊場とは、三重県内にある弘法大師を祀る真言宗系の寺院の集まりです。四国八十八ヶ所にならって戦後に設けられたもので、88箇所のほかに番外の5箇所の札所をあわせると93箇所になります。この地域には江戸時代から四国八十八ヶ所の写しをつくって巡拝する風習があったものの、いつしか廃れてしまったことから、県内全域をひとつの単位として巡拝できるように再編しなおしたものです。

辺法寺村喜八の供養碑

不動産の境内には辺法寺村喜八の供養碑があります。これは江戸時代の明和年間、亀山藩の圧政に対して百姓5千人あまりが起こした百姓一揆である「亀山騒動」の頭取の一人である喜八の霊を供養するためのものです。
この「亀山騒動」では、喜八のほか、真弓長右エ門などあわせて3人が責任を問われて斬罪となっています。