岡崎公園の京都市電1860号車

岡崎公園の京都市電1860号車は、京都市の岡崎公園内、京都府立図書館に隣接して保存されていた車両です。
これまで「岡崎・市電コンシェルジュ」観光案内所として活用され、スロープなども付いて内部にも立ち入ることができるようになっていました。

広告

京都市電1860号車設置・移設の経緯

この車両は京都市電で運行されていたワンマンカーの1860型車両ですが、1977年(昭和52年)10月、京都市電河原町線が廃止されたことに伴い、記念として北区の大宮交通公園に移されて静態保存されることになりました。

その後しばらくは子ども図書館として利用されていましたが、岡崎地区の再整備に伴い、現在の岡崎公園内、京都府立図書館に隣接した場所へと移されました。

2015年には「岡崎・市電コンシェルジュ」が開設され、年間5千人近くが訪れましたが、新型コロナウイルス感染症が拡大したため閉鎖されることとなりました。

さらに京都市の財政悪化により現状のままの維持は困難として、2021年には譲渡先の募集がなされていました。

その際、営利・売買や部品取りのための譲受は不可などの条件が付されていましたが、無事に交野市の株式会社西鶴が経営するハピネスパーク牧野霊園(枚方市)が譲受先として決定され、現在はすでに岡崎公園から車両が撤去されています。