江戸時代の箱根用水開発の元締を祀る芦ノ湖水神社

静岡県駿東郡長泉町の「芦ノ湖水神社」は、江戸時代に4年の歳月をかけて箱根用水を開いた元締を供養するため創建された神社です。
社宝として供養塔や石仏があり、供養塔には元締たちの名前が刻まれています。
社宝は毎年8月の御開帳のときにだけ一般に公開されています。

広告

芦ノ湖水神社のアクセス

芦ノ湖水神社は、静岡県駿東郡長泉町上土狩618−2にあります。
JR東海御殿場線長泉なめり駅から徒歩で5分ほどです。
マイカーの場合は、伊豆縦貫自動車道の長泉インターチェンジから約5分です。
ただし、現地に駐車場はありません。

芦ノ湖水神社の社宝の由来

芦ノ湖水神社の社宝である供養塔(元締水仁碑)・石仏・脇差の由来について、境内の案内板に次のように書かれています。

芦ノ湖水神社の
供養塔・地蔵尊・観音像と脇指

供養塔は高さ81cmで、箱根湖水掘抜元〆水仁ときざまれている。地蔵尊は高さ61cmの立像、観音像は高さ40cmの座像の石仏である。
これらは寛文6年(1666)幕府の許可のもと、4年の歳月を費やして箱根用水を開き、駿東郡下に流水して新田を開いた恩人である友野与右ヱ門・長浜半兵衛・尼崎嘉右ヱ門・浅井治郎兵衛・大庭源之丞らの冥福を祈って正徳元年(1711)にまつられ、その後、この芦ノ湖水神社に納められた品々である。
脇指は昭和38年(1963) 友野与右ヱ門の子孫である友野宏弥氏から奉納されたもので、与右ヱ門の愛用していた脇指の内の一口といわれる。長さ55mで、銘は兼長である。