伊達政宗や松尾芭蕉ゆかりの松島の名刹・瑞巌寺

瑞巌寺

宮城県宮城郡松島町の瑞巌寺は、戦国大名として著名な伊達政宗の菩提寺であり、奥州随一の壮大な伽藍を誇っています。本堂ほかの建物は国宝に指定されており、平成の大修理でかつての姿を取り戻しました。また、「おくのほそ道」の道中で松屋芭蕉がこの寺に訪れています。

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瑞巌寺のアクセス方法と駐車場

住所 宮城県宮城郡松島町松島町内91
電話番号 022-354-2023

瑞巌寺は仙台周辺でも特に有名な観光スポットですが、公共交通機関であればJR仙石線の松島海岸駅で降りて徒歩7分ほどで到着できます。
マイカーやレンタカーを使う手もありますが、松島湾にそって走る国道46号の沿線にあり、三陸自動車道の松島海岸インターチェンジから10分程度です。
ただし、瑞巌寺付近は平日であってもかなりの渋滞がみられますので、駐車場に入るまでは注意が必要です。
瑞巌寺には専用駐車場がありませんので、周辺の有料駐車場を探すことになります。
松島公園駐車場であれば、第1から第5まであり、おおむね1時間300円程度となっています。

瑞巌寺の営業時間と料金

瑞巌寺の営業時間は時期によって異なります。
4月から9月は8時から17時、10月・3月は8時から16時30分まで、11月・2月は8時から16時まで、12月・1月は8時から15時30分までとなります。
ただし、令和3年4月1日からは開門時間を30分繰り下げて8時30分の開門です。

料金は大人700円、子供400円で、30人以上は団体料金で割安になります。

瑞巌寺の歴史や由緒

瑞巌寺の歴史については現地に次のような案内板が建っています。

瑞巌寺
元禄二年五月九日(一六八九・陽暦六月二十五日)塩釜から舟で松島に着いた芭蕉は、小憩ののち、瑞巌寺に参詣した。
瑞岩(巌)寺に詣、当寺三十二世の昔、真壁の平四郎出家して入唐帰朝の後開山す。其後に、雲居禅姉の徳化に依て七堂甍改りて、金壁荘厳を輝、仏土成就の大伽監(藍)とはなれりける。彼見仏聖の寺はいつくにやとしたはる。
「おくのほそ道」の行文は、簡潔に寺伝を述べ「金壁荘厳」の大伽藍の光景を、印象的に写し出している。
瑞巌寺は九世紀、慈覚大師を開基とする天台宗の寺院、青竜山延福寺(松島寺)として創建され、十三世紀中葉、 改めて法身を開山とし、臨済宗(建長寺派)の青竜山円福寺となったと伝えられる。法身(法心とも)は、常陸国真壁郡の俗名平平四郎で、卑賤の身で発憤して仏門に入り、入宋して修業し、高僧になったといわれる。円福寺は、その後妙心寺派となった。慶長十年 (一六〇五)、伊達政宗は、衰微していた円福寺の再建に着手し、寺号を松島青竜山瑞巌円福禅寺(松島山瑞巌寺とも)と改め、四年を費して大加藍を完成した。建築は、全体として禅刹の風格を保ち、内部に極彩色の彫刻や金碧画などを収め、桃山芸術の粋をつくしている。本堂・庫裡・回廊は、国宝に指定されている。
雲居は瑞巌寺中興と言われる高僧で、政宗の招請を受け、伊達忠宗のとき、同寺九十九世を嗣いだ、芭蕉参禅の仏頂の師でもある。
瑞巌寺境内の、嘉永四年(一八五一)建立の「松島の文碑」は、芭蕉碑中でも屈指のものであろう。碑の側面の句中、乙二の句には「古今を圧して独り卓然」の子規評がある。