桃山様式の檜皮葺の社殿と三重塔が映える厄除けの名社・柏原八幡宮

柏原八幡神社

兵庫県丹波市の柏原八幡宮は、桃山時代の様式をもつ国重要文化財の社殿と県指定文化財の三重塔がある神社です。「丹波柏原の厄神さん」と呼ばれ、2月の厄除大祭には多くの参拝客が集まります。

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柏原八幡宮のアクセス方法と駐車場

所在地 兵庫県丹波市柏原町柏原3625
電話番号 0795-72-0156

柏原八幡宮は、JR柏原駅から徒歩5分と、交通アクセスに恵まれています。
マイカーやレンタカーの場合は、北近畿豊岡自動車道氷上インターチェンジから10分ほどです。
柏原八幡宮は山の上にありますが、山の下に無料駐車場が用意されています。

柏原八幡宮の御由緒

柏原八幡宮の御由緒については、社頭に次のとおり案内されています。

柏原八幡宮由諸

御祭神
誉田別命(応神天皇)
息長帯比賣命(神功皇后)
比賣命(多紀理比賣命)(多紀都比賣命)(市杵島比賣命)

御鎮座
社伝によれば、舒明天皇の御代(六二九~六四一)出雲の連らが、当山(入船山)の頂きに素盞嗚命を奉祀(現八坂神社)したのが当宮の創始とされている。
その後、万寿元年(一〇二四)に入山周辺の三箇処から霊泉の湧出を奇瑞として、後一条天皇の勅旨により国家鎮護として京都の岩清水八幡宮より御分霊を勧請し、丹波国「柏原別宮」が創建され社殿を始め多宝塔、極楽寺、大安寺、清水寺ほか五十四坊が造営された。
御神徳
厄除開運、五穀成熟、病患平癒、家内安全、勝運必勝、子宝安産、交通安全、産業興隆の神として尊崇され、とりわけ厄除けの神威が高く毎年二月十七日、十八日に斎行する厄除大祭は「丹波柏原の厄神さん」と親しまれ、北近畿を中心に全国各地より七万人余の参拝者で終日賑わい、十七日深夜から十八日の未明にかけて執り行われる「青山祭壇の儀」は日本最古の厄除神事で、往古の道饗祭、疫神祭遺風を今に伝える流例伝統の神事である。

建造物
社殿は天正十三年(一五八五)に羽柴(豊臣)秀吉の造営によって再々建されたもので、三間社流造りの本殿に入母屋造りの拝殿を連接し、軒唐波風の向拝一間を張出す複合社殿で、檜皮葺きの屋根に千木、勝男木をのせる。
(大正二年国宝保存法により特別保護建造物に指定、現在は国指定重要文化財)明治維新の神仏判然令により仏像、経巻、仏具の一切を別当寺の東光院(乗宝寺)にし、円満に神仏分離が行われた。
当宮には三重塔(兵庫県指定文化財)鐘楼に釣鐘(兵庫県指定文化財) など神仏混淆当時の景観を今日に保っている。

境内の狛犬
本殿前一対の狛犬は「丹波佐吉」(源照信)の作で、大阪府泉南地方を産地とする、和泉砂岩を原材料とした物で一般に「浪速狛犬」と呼ばれる部類に属するものである。(以下略)