知立神社

知立神社 神社
この記事は約3分で読めます。

知立神社は、愛知県知立市に鎮座する神社で、「池鯉鮒大明神」とも記されます。江戸時代には熱田神宮、三嶋大社とともに「東海道三社」とされた名社で、境内の「多宝塔」は国の重要文化財です。「マムシ避け」の御利益もあります。開けていて落ち着いた佇まいですが、花しょうぶ園が隣接し、花の時期には大いににぎわいます。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 鵜草葦不合尊、彦火火出見尊、玉依比売命、神日本磐余彦尊
所在地 愛知県知立市西町神田12
交通 名古屋鉄道「知立駅」から徒歩約10分。
伊勢湾岸道路「豊田南IC」から車で約10分。
拝観料 無料
駐車場 神社境内に無料の未舗装の駐車場あり。
URL
連絡先 知立神社 0566-81-0055

歴史・由来

知立神社は、愛知県知立市に鎮座する神社で、「池鯉鮒大明神」(歴史的仮名遣いで「ちりふ」)とも記されます。三河国二の宮。江戸時代には熱田神宮三嶋大社とともに「東海道三社」とされた名社です。

社伝によれば、日本武尊が東国平定の際に皇祖神を祀ったのに始まり、嘉祥3年(850)、天台宗の僧円仁が多宝塔とともに神宮寺を建立したとされます。

現存する柿葺(こけらぶき)の多宝塔は、明治時代の廃仏毀釈以前に境内にあった神宮寺の遺構であり、室町時代の再建とみられるもので、国の重要文化財に指定されています。

また、古来「マムシ避け」の信仰があり、神札を身につければマムシに咬まれないと伝えられています。

国道1号から程近い開けた場所にあり、落ち着いた佇まいですが、知立公園花しょうぶ園が隣接しており、花の時期には大いににぎわいます。

毎年5月2日、3日に開催される知立神社の祭礼(知立まつり)のうち、隔年の大祭では、巡行する山車の上で人形浄瑠璃やからくり人形芝居が披露されますが、これは少なくとも江戸初期からはじまるもので、「知立の山車文楽とからくり」として、国指定重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産にもなっています。

車椅子で旅行するポイント

知立神社_1.jpg

【1】国道155号側道の鳥居の先、多宝塔前が未舗装の駐車場。

知立神社_2.jpg

【2】境内は玉砂利敷で平坦である。

知立神社_3.jpg

【3】知立神社拝殿。正面に2段の階段があり、賽銭箱は階段の上。

知立神社_4.jpg

【4】隣接して花菖蒲園。同様に平坦。奥に土御前社が鎮座。

知立神社_4_1.jpg

【4-1】花菖蒲園のトイレはオストメイト対応の多目的トイレ併設。

知立神社_4_2.jpg

【4-2】多目的トイレ内部(車椅子用手すり、ブザー、ベビーチェア、オストメイト対応汚物流し)



知立神社境内図

境内配置図 [凡例]
社殿 社務所 儀式殿 花しょうぶ園(東園・西園) 多宝塔 土御門社 トイレ 保育園 総持寺 国道1号 宮脇交差点 逢妻町交差点 国道1555号 西町交差点 名古屋 豊川 東海

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 知立神社の周囲は知立市の観光名所の花しょうぶ園となっているため、入口にオストメイト対応の多目的トイレが設置されている。国道155号の側道(神社前が立体交差になっているため)を経由すれば多宝塔前に砕石が敷かれた無料駐車場になっているので、移動距離は短くて済む。境内は全面的に玉砂利だが、特に目立った段差はない。

周辺の名所・観光スポット

史跡八橋かきつばたまつり

平安の歌人・在原業平が句頭に「かきつばた」の5字を入れて「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と詠んだと『伊勢物語』にあるかきつばたの名勝地・八橋で開かれているイベントで、4月下旬から5月下旬にかけて、16の池沼に約3万本のかきつばたが一斉に花開き、全国から約12万人の観光客が訪れる。
■参考リンク:知立市>史跡八橋かきつばたまつり