宮崎県高千穂町にある高千穂峡は、国の名勝天然記念物にも指定された日本屈指の景勝地です。日本神話に登場する天の真名井の水が滴り落ちたという真名井の滝をはじめ、迫力のある柱状節理の岩肌、新緑や紅葉に代表される自然、貸しボートから見上げて楽しむ渓谷美など、多くの観光客に支持されています。
高千穂峡のアクセス方法と駐車場
マイカーやレンタカーの場合、まずは高千穂町までの道程ですが、九州自動車道の熊本インター又は益城熊本空港インターで降りて、国道325号経由で約2時間かかります。
高千穂峡内は有料駐車場がいくつかあり、第1御塩井(おしおい)駐車場は500円、第2あららぎ駐車場は300円となっています。
いわゆるパークアンドライド形式で、高千穂峡メイン駐車場(田口野駐車場)などの無料駐車場を利用して、ここからは高千穂峡周辺シャトルバス、小学生以上1回100円に乗車して高千穂峡や高千穂神社に向かう手段もあり、乗り換えの手間さえ惜しまなければこちらのほうが安上がりです。
シャトルバスはゴールデンウィークや週末、お盆期間中など混雑する時期に限定して、通常9時から17時まで、20分間隔で運行されています。
公共交通機関を利用する場合は、熊本駅または熊本空港から、宮崎交通の特急バス「高千穂号」に乗って高千穂バスセンターで下車し、ここから路線バスに乗り換える方法があります。
高千穂峡のシンボル真名井の滝(まないのたき)
真名井の滝は、高千穂峡にある「おのころ池」から流れ落ちる滝で、「日本の滝百選」の一つになっています。日本神話にある天孫降臨の際、この地に水がなかったことから天村雲命が「天真名井」に水種を移し、その水が滝となって流れ落ちたのが真名井の滝といわれています。
一帯には遊歩道が整備されていますので、新緑や紅葉とともに落差17メートルの迫力ある滝の風景を楽しめますが、貸しボートを使えば真下から滝を見上げることができます。また、夏場は午後10時まで滝のライトアップも行われており、幻想的な雰囲気となっています。
高千穂峡の貸しボートの料金や受付場所
高千穂峡といえば貸しボートから迫力ある真名井の滝を見上げる写真などは観光パンフレットでもおなじみです。
貸しボートの受付場所は、乗船日により異なり、土日祝日などは御塩井駐車場内の貸しボート受付、平日は貸しボート乗り場となっています。
貸しボートの料金は基本料金と人数分の乗船料金を合わせた二本立てとなっていて、1艇あたりの定員は3名、未就学児を含めた場合のみ最大4名です。
基本料金は1艇3,000円、乗船料金は大人1名(小学生以上)1,000円、未就学児1名500円で、乗船時間30分を超過すると延長料金が発生します。
たとえば、夫婦で大人2名とその子供1名が乗船する場合、3,000円+1,000円×2名+500円×1名で5,500円となります。