日本三大奇祭として有名な裸祭の西大寺会陽が行われる西大寺観音院

西大寺観音院

西大寺観音院は、岡山県岡山市東区西大寺にある高野山真言宗別格本山です。毎年2月に開催される「西大寺会陽」は「日本三大奇祭」のひとつとされていて、ふんどし姿の男衆が宝木(しんぎ)をめぐる争奪戦を繰り広げる激しい裸祭りです。

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西大寺観音院のアクセスと駐車場

西大寺観音院へのアクセス方法ですが、電車であればJR赤穂線西大寺駅から徒歩10分ほどで到着できます。バスであれば岡山天満屋バスセンターから 西大寺バスセンター行きに乗って所要時間30分ほどでセンターに到着、ここから徒歩10分で西大寺観音院です。

マイカーの場合はいくつかのルートが考えられますが、山陽自動車道の山陽インターチェンジからは県道37号線を南下しておよそ25分ほどの道のりです。山陽自動車道の早島インターチェンジで国道2号に乗り換えて西大寺インターで降りれば、インターから5分で到着可能です。

駐車場は境内南側の吉井川沿いから入り、無料で利用できます。普通車用の駐車場のほか、バス専用駐車場もあります。

西大寺観音院の見どころ

西大寺観音院の見どころはいろいろとありますが、石門や仁王門、三重塔、経蔵などの古い建築物が建ち並んでおり、このうち三重塔は岡山県指定文化財になっています。鐘楼の高麗時代の朝鮮鐘は国指定重要文化財です。また、本堂内陣や牛玉所殿の拝観も有料(大人500円/小人200円)で可能です。

西大寺観音院の御朱印

西大寺の御朱印にはいくつか種類があります。中国三十三観音霊場第一番札所なので本尊の観音菩薩を祀る大悲殿の御朱印がまずあります。ほかに百八観音霊場第二番札所として境内の南海観音が指定されていますので、南海観音の御朱印もあります。境内北側に位置する牛王所殿の御朱印もあります。オリジナル御朱印帳は西大寺観音院の裸祭りの風景を描いた表紙のものです。

西大寺観音院の歴史・由緒

西大寺観音院の歴史について、現地の案内板に次の通り書かれています。

ふるさと西大寺の道しるべ
西大寺観音院
(新 西大寺八景)
正式名称は「金陵山西大寺」といい、高野山真言宗別格本山で、本尊として千手観音が安置されています。
寺伝によれば、『77(宝亀8)年、安隆上人が寺を建てようと瀬戸内海を進んだとき、海中から竜神が現れ、上人に犀の角を授けた。上人はそれを埋め、その上に寺を建て「犀戴寺」と名をつけた。』とあり、これが「西大寺」の名の由来といわれています。
毎年2月の第3土曜日の夜に、境内で行われる西大寺会陽(はだかまつり)は、日本の三大奇祭として有名となっています。
西大寺会陽の翌日から約2週間にわたり「会陽あとまつり」が行われ、かつては「西大寺の町は会陽一日で一年間の収入をかせぐ」ほどのにぎわいであったといわれています。
また、平成6年11月、「新西大寺八景」のひとつとして選ばれました。
岡山市 平成7年3月 設置